読書
宮部みゆきの『レベル7』を読んだ。1990年に新潮社より刊行された長編サスペンス小説だ。1994年(浅野ゆう子、風間トオル)と2012年(玉木宏、杏)にドラマが放送されたらしいが、多分どちらも観ていないと思う。以下はAmazonより: レベル7まで行ったら戻…
竹本健治の『涙香迷宮』を読んだ。2016年に講談社より刊行された長編ミステリ小説だ。「このミステリーがすごい!」2017年国内編1位、第17回本格ミステリ大賞を受賞している。以下はAmazonより: 明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのはIQ208…
奥田英朗の『最悪』を読んだ。1999年に講談社より刊行され、2000年の宝島社「このミステリーがすごい!」第7位入賞した長編小説だ。 以下の概要はAmazonより引用: 不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。銀…
角田光代の『対岸の彼女』を読んだ。2004年に文藝春秋より刊行され、第132回直木賞を受賞した長編小説だ。以下はAmazonより: いじめで群馬に転校してきた女子高生のアオちんは、ナナコと親友になった。専業主婦の小夜子はベンチャー企業の女社長・葵にスカ…
原田ひ香の『一橋桐子(76)の犯罪日記』を読んだ。2020年に徳間書店より刊行された長編小説で、2022年10月に松坂慶子主演でドラマがNHKで放送された。以下はAmazonより: 万引、偽札、闇金、詐欺、誘拐、殺人。どれが一番長く刑務所に入れるの?老親の面倒を見…
新海誠の『小説 すずめの戸締まり』を読んだ。2022年8月に角川文庫より刊行された長編小説だ。劇場版アニメ「すずめの戸締まり」は2022年11月に公開された。以下はAmazonより: 九州の静かな港町で叔母と暮らす17歳の少女、岩戸鈴芽。 ある日の登校中、美し…
桜庭一樹の『赤朽葉家の伝説』を読んだ。2006年に東京創元社より刊行され、第60回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門や第28回吉川英治文学新人賞を受賞した長編小説だ。以下はAmazonより: “辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き…
江戸川乱歩の『魔術師』を読んだ。1930(昭和5)年7月から「講談倶楽部」に掲載された明智小五郎シリーズの長編推理小説だ。ちなみに読んだのは青空文庫版。以下はAmazonより: しばしの休養のため湖畔のホテルにやってきた明智小五郎は、大宝石商の娘・玉村…
筒井康隆の『旅のラゴス』を読んだ。1986年に徳間書店より刊行された長編小説だ。ジャンルとしてはSF小説なのだが、私としてはファンタジーのように感じられた。以下はAmazonより: 北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びと…
佐々木譲の『廃墟に乞う』を読んだ。2009年に文藝春秋より刊行され、2010年第142回直木賞を受賞した、連作短編小説で、「オージー好みの村」、「廃墟に乞う」、「兄の想い」、「消えた娘」、「博労沢の殺人」、「復帰する朝」の6編が収録されている。以下はA…
村山由佳の『星々の舟』を読んだ。2003年に文藝春秋より刊行され、第129回直木賞を受賞した連作短編小説だ。「雪虫」、「子どもの神様」、「ひとりしずか」、「青葉闇」、「雲の澪」、「名の木散る」の6編と「あとがきにかえて」が収録されている。以下はAma…
原尞の『私が殺した少女』を読んだ。1989年に早川書房より刊行され第102回直木賞を受賞したハードボイルド小説だ。ファルコン賞や「このミステリーがすごい!」で1位を獲得している。私立探偵沢崎シリーズの第2弾だ(1弾は未読)。以下はAmazonより: まるで…
林真理子の『最終便に間に合えば』を読んだ。1985年に文藝春秋より刊行された短編集で、「最終便に間に合えば」、「エンジェルのペン」、「てるてる坊主」、「ワイン」、「京 都 ま で」の5編が収録されている。この内「最終便に間に合えば」と「京都まで」…
辻村深月の『ハケンアニメ!』を読んだ。2014年にマガジンハウスより刊行され、2015年の第12回本屋大賞の3位に選ばれた長編小説だ。2022年5月には吉岡里帆主演の映画が公開された。以下はAmazonより: 伝説の天才アニメ監督王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命…
奥田英朗の『ララピポ』を読んだ。2005年に幻冬舎より刊行された。登場人物が少しずつ関わり合うオムニバス形式の短編小説集で、「WHAT A FOOL BELIEVES」、「GET UP,STAND UP」、「LIGHT MY FIRE」、「GIMMIE SHELTER」、「I SHALL BE RELEASED」、「GOOD V…
伊坂幸太郎の『AX』を読んだ。2017年にKADOKAWAより刊行された、『グラスホッパー』、『マリアビートル』に続く「殺し屋シリーズ」第3弾の連作短編小説で、「AX」、「Bee」、「Crayon」、「EXIT」、「FINE」の5編が収録されている。以下はAmazonより: 「…
米澤穂信の『愚者のエンドロール』を読んだ。2002年に角川スニーカー文庫より刊行された「〈古典部〉シリーズ」第2弾の長編推理小説だ。以下はAmazonより: 「折木さん、わたしとても気になります」文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが…
手塚治虫の『ブラック・ジャック』を原作とした瀬名秀明の『小説 ブラック・ジャック』を読んだ。2019年に誠文堂新光社より刊行された連作短編集で、「B・J vs. AI」、「命の贈りもの」、「ピノコ手術する」、「女将と少年」、「三人目の幸福」の5編が収録さ…
米澤穂信の『氷菓』を読んだ。2001年に角川スニーカー文庫より刊行された「〈古典部〉シリーズ」第1弾の長編推理小説だ。第5回(2001年)角川学園小説大賞内で新設されたヤングミステリー&ホラー部門で奨励賞を受賞し、2012年にテレビアニメ化、2017年には実…
安生正の『生存者ゼロ』を読んだ。2013年に宝島社より刊行され、第11回(2012年)『このミステリーがすごい!』大賞の大賞を受賞した長編ミステリー(バイオサスペンス)小説だ。応募時のタイトルは『下弦の刻印』らしい。以下はAmazonより: 北海道根室半島沖…
東野圭吾の『マスカレード・ゲーム』を読んだ。2022年4月に集英社より刊行された「マスカレード」シリーズ第4弾の長編推理小説だ。シリーズ累計495万部を突破したらしい。 以下はAmazonより: 解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。 共通点はその殺害方法…
東野圭吾の『禁断の魔術(文庫)』を読んだ。2012年に『禁断の魔術 ガリレオ8』として刊行され、2015年に文春文庫版オリジナルとして文藝春秋から『禁断の魔術』として刊行された長編小説だ。単行本に収録されていた「透視す(みとおす)」、「曲球る(まが…
今村翔吾の『塞王の楯』を読んだ。2021年に集英社より刊行され、2022年第166回直木賞を受賞した戦国長編小説だ。直木賞受賞を知り、すぐに図書館に予約したが半年たった漸く読むことができた。以下はAmazonより: 越前・一乗谷城は織田信長に落とされた。幼…
貴志祐介の『黒い家』を読んだ。1997年に角川書店より刊行され、第4回「日本ホラー小説大賞」の大賞を受賞した長編ホラー小説だ。1999年には日本で、2007年には韓国で映画化もされているらしい。以下はAmazonより: 若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保…
乃南アサの『凍える牙』を読んだ。1994年に新潮社より刊行され、第115回直木賞を受賞した長編小説だ。サスペンス・ミステリー・刑事小説の要素を含んでいる。以前から読みたいと思っていた小説で、ようやく読むことができた。2001年と2010年にドラマが放送さ…
門井慶喜の『銀河鉄道の父』を読んだ。2017年に講談社より刊行され、158回(2017年下半期)直木三十五賞を受賞した長編小説だ。以下の概要はAmazonより引用: 宮沢賢治は祖父の代から続く富裕な質屋に生まれた。家を継ぐべき長男だったが、賢治は学問の道を…
米澤穂信の『満願』と『王とサーカス』を読んだ。『満願』は2014年に新潮社より、『王とサーカス』は2015年に東京創元社より刊行された短編集と長編小説で、どちらの作品も2年連続で「このミステリーがすごい!」などミステリーランキング3冠に輝いている。…
町田そのこの『52ヘルツのクジラたち』を読んだ。2020年に中央公論新社より刊行され、2021年に本屋大賞を受賞した長編小説だ。町田そのこの初の長編小説らしい。以下はAmazonより: 52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭…
東野圭吾の『透明な螺旋』を読んだ。2021年9月に文藝春秋より刊行された長編推理小説だ。ガリレオシリーズの第10弾で、長編としては第5作目となる。以下はAmazonより: シリーズ第十弾。最新長編。 今、明かされる「ガリレオの真実」。 房総沖で男性の銃殺遺…
夏川草介の『臨床の砦』を読んだ。2021年4月に小学館より刊行された長編小説だ。以下は小学館のページより: 「この戦、負けますね」 敷島寛治は、コロナ診療の最前線に立つ信濃山病院の内科医である。一年近くコロナ診療を続けてきたが、令和二年年末から目…