上野日記

自分が主人公の小さな物語

小坂流加の『余命10年』を読んだ

小坂流加の『余命10年』を読んだ。2007年に文芸社より刊行された長編小説だ。2017年には闘病シーンが大幅に加筆・修正された文庫版が刊行された。2022年には小松菜奈と坂口健太郎の主演だ映画が公開され、2023/10/20にテレビ放送された。これで録画をようやく観ることが出来る。

以下の概要はAmazonより引用:

20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。涙よりせつないラブストーリー。

遺伝性の難病が20歳で発病し、医師より治療法がなく10年以上生きた人はいないと告げられた女性。祖母も同じ病気だった。小学校時代の同窓会に誘われ出席すると、片思いの人には婚約者がおり、彼女を好きだったという同級生と出会う。自分の病気を告白できないまま二人の関係は狭まっていくが、余命を考え別れてしまう。

ラブストーリは好みじゃないが、まぁまぁ良かったかな。録画した映画も楽しみだ。

【2023/12/25追記】録画した映画を観た。設定が少し変わっていたが原作者寄りのようだ。



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