朝倉秋成の『六人の嘘つきな大学生』を読んだ。2021年にKADOKAWAより刊行された長編ミステリ小説だ。2024年11月に映画(浜辺美波、赤楚衛二)が公開された。
以下の概要はAmazonより引用:
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。
最終選考までたどり着いた六人の大学生、選考方法が急遽変更になり採用者は一人だけとなった。その一人を話し合いで決めるということだ。だがその会議室になぞの封筒が6通があり、それぞれの過去の過ちなどを告発する内容だった。誰が用意したものか、犯人は誰か…。一見解決したように思われた。それから8年後、会社に入社した人物が真相を解明しようとする。
最初読み出した時は、就活学生達の青春物語かと思ったら、途中でミステリ性を帯びてて、徐々に面白くなった。二転三転する内容には少し驚かされたし、なかなか面白かった。
映画も楽しみだが、テレビで放送されるのを気長に待つことにしよう。