上野日記

自分が主人公の小さな物語

2021-01-01から1年間の記事一覧

米澤穂信の『満願』と『王とサーカス』を読んだ

米澤穂信の『満願』と『王とサーカス』を読んだ。『満願』は2014年に新潮社より、『王とサーカス』は2015年に東京創元社より刊行された短編集と長編小説で、どちらの作品も2年連続で「このミステリーがすごい!」などミステリーランキング3冠に輝いている。…

町田そのこの『52ヘルツのクジラたち』を読んだ

町田そのこの『52ヘルツのクジラたち』を読んだ。2020年に中央公論新社より刊行され、2021年に本屋大賞を受賞した長編小説だ。町田そのこの初の長編小説らしい。以下はAmazonより: 52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭…

東野圭吾の『透明な螺旋』を読んだ

東野圭吾の『透明な螺旋』を読んだ。2021年9月に文藝春秋より刊行された長編推理小説だ。ガリレオシリーズの第10弾で、長編としては第5作目となる。以下はAmazonより: シリーズ第十弾。最新長編。 今、明かされる「ガリレオの真実」。 房総沖で男性の銃殺遺…

夏川草介の『臨床の砦』を読んだ

夏川草介の『臨床の砦』を読んだ。2021年4月に小学館より刊行された長編小説だ。以下は小学館のページより: 「この戦、負けますね」 敷島寛治は、コロナ診療の最前線に立つ信濃山病院の内科医である。一年近くコロナ診療を続けてきたが、令和二年年末から目…

馳星周の『少年と犬』を読んだ

馳星周の『少年と犬』を読んだ。2020年に文藝春秋より刊行され、第163回直木賞を受賞した連作短編小説だ。「男と犬」、「泥棒と犬」、「夫婦と犬」、「娼婦と犬」、「老人と犬」、「少年と犬」の6編が収録されている。以下の概要はAmazonより: 家族のために…

恩田陸の『六番目の小夜子』を読んだ

恩田陸の『六番目の小夜子』を読んだ。1992年に新潮社より刊行された長編小説で、恩田陸のデビュー作である。ジャンルとしては、SF・ホラー・ファンタジーだが、巻末の解説にはミステリー小説でもあると書いてある。NHKでドラマ化(2000年)もされている。過去…

森見登美彦の『ペンギン・ハイウェイ』を読んだ

森見登美彦の『ペンギン・ハイウェイ』を読んだ。2010年に角川書店より刊行され、第31回日本SF大賞を受賞した長編ファンタジー小説だ。2018年にアニメ映画化された。そのアニメが先日(7/20)BS12トゥエルビで放送されたので録画し、観る前に原作を読んでみた…

東野圭吾の『白鳥とコウモリ』を読んだ

東野圭吾の『白鳥とコウモリ』を読んだ。2021年4月に幻冬舎より刊行された長編推理小説だ。図書館の予約が遅れたため3ヶ月待ちとなりようやく読むことができた。以下の概要はAmazonより: 幸せな日々は、もう手放さなければならない。遺体で発見された善良な…

吉田修一の『熱帯魚』を読んだ

吉田修一の『熱帯魚』を読んだ。2001年に文藝春秋より刊行された短編集で、「熱帯魚」、「グリンピース」、「突風」の3編が収録されている。第124回芥川賞と第23回野間文芸新人賞の候補になった。 以下の概要はAmazonより: 大工の大輔は子連れの美女、真実…

奥田英朗の『空中ブランコ』を読んだ

奥田英朗の『空中ブランコ』を読んだ。2004年に文藝春秋より刊行された連作短編小説集で「空中ブランコ」、「ハリネズミ」、「義父のヅラ」、「ホットコーナー」、「女流作家」の5編が収録されており、第131回直木賞を受賞した「精神科医 伊良部シリーズ」の…

奥田英朗の『イン・ザ・プール』を読んだ

奥田英朗の『イン・ザ・プール』を読んだ。2002年に文藝春秋より刊行された連作短編小説集で「イン・ザ・プール」、「勃ちっ放し」、「コンパニオン」、「フレンズ」、「いてもたっても」の5編が収録されている。『精神科医 伊良部シリーズ』の第1弾で第127…

住野よるの『青くて痛くて脆い』を読んだ

住野よるの『青くて痛くて脆い』を読んだ。2018年にKADOKAWAより刊行された長編青春小説で、2020年には吉沢亮と杉咲花主演で映画化された。 以下の概要はAmazonより: 人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った…

村上春樹の『一人称単数』を読んだ

村上春樹の『一人称単数』を読んだ。2020年に文藝春秋より刊行された短編小説集で、「石のまくらに」、「クリーム」、「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」、「ウィズ・ザ・ビートルズ with the Beatles」、「『ヤクルト・スワローズ詩集』」、「…

東野圭吾の『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』を読んだ

東の圭吾の『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』を読んだ。2020年に光文社より刊行された長編ミステリー小説だ。以下の概要はAmazonより: 殆どの人が訪れたことのない平凡で小さな町。寂れた観光地。ようやく射した希望の光をコロナが奪い、さらに殺…

池井戸潤の『半沢直樹 アルルカンと道化師』を読んだ

池井戸潤の『半沢直樹 アルルカンと道化師』を読んだ。2020年に講談社より刊行された「半沢直樹シリーズ」の第5弾の長編小説だ。ただ、時系列的には1作目の『オレたちバブル入行組』の前日譚にあたり、舞台も同じ大阪西支店だ。以下の概要はAmazonより: 東…

初詣に行ってきた

あけましておめでとうございます毎年恒例にしていた鎌倉の鶴岡八幡宮への初詣はやめて、近所の東峯八幡大神(とうのみねはちまんだいじん)へお参りしてきた。きっと閑散としているに違いない思ったら、家族連れの参拝者がちらほらとあり、すこし驚いてしま…

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