上野日記

自分が主人公の小さな物語

米澤穂信の『満願』と『王とサーカス』を読んだ

米澤穂信の『満願』と『王とサーカス』を読んだ。『満願』は2014年に新潮社より、『王とサーカス』は2015年に東京創元社より刊行された短編集と長編小説で、どちらの作品も2年連続で「このミステリーがすごい!」などミステリーランキング3冠に輝いている。

以下はAmazonより:

満願
「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、全六篇を収録。史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞。

王とサーカス
二〇〇一年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり…。「この男は、わたしのために殺されたのか?あるいは―」疑問と苦悩の果てに、太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは?『さよなら妖精』の出来事から十年の時を経て、太刀洗万智は異邦でふたたび、自らの人生をも左右するような大事件に遭遇する。二〇〇一年に実際に起きた王宮事件を取り込んで描いた壮大なフィクションにして、米澤ミステリの記念碑的傑作!

いずれも読みごたえのある内容で、結末には驚かされた。さすがいろんな賞を取るだけの作品である。



『満願』は2021/09/23に読了。ブログに書くのが面倒だったので、こちらにまとめた。

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