上野日記

自分が主人公の小さな物語

恩田陸の『六番目の小夜子』を読んだ

恩田陸の『六番目の小夜子』を読んだ。1992年に新潮社より刊行された長編小説で、恩田陸のデビュー作である。ジャンルとしては、SF・ホラー・ファンタジーだが、巻末の解説にはミステリー小説でもあると書いてある。NHKでドラマ化(2000年)もされている。過去に7回も再放送されていいたが、一度も観ておらず、先日(7/31-8/2)8回目の再放送されたのを機に読んでみたくなった。当然ドラマは録画して読了後に観た。

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以下の概要はAmazonより:

津村沙世子――とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。

ある高校に「サヨコ」と呼ばれる奇妙なゲームが長年受け継がれていた。3年に1度サヨコと呼ばれる生徒が3つの約束(赤い花を生ける・サヨコを演じる・サヨコを指名する)を果たすというのだ。ファンタジーでもありホラーでもあり、そしてミステリー性もあるという内容だ。ちょっと私には合わなかったかな。

恩田陸の小説は、10年前に読んだ『夜のピクニック』、3年前に読んだ『蜜蜂と遠雷』に続き3冊目だ。

そして、録画していたテレビドラマ(30分×12回)を観た。驚いたのは原作とかなり違っていたことだ。作者としては本当にコレでよかったのだろうかと疑問を持った。やっぱり、おじさんには合わなかったかな。ただ、20年前の10代の俳優陣(鈴木杏栗山千明山田孝之松本まりか勝地涼、山崎育三郎)の初々しさはとても良かった。





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