上野日記

自分が主人公の小さな物語

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

湊かなえの『告白』を読んだ

湊かなえの『告白』を読んだ。2008年に双葉社より刊行された小説だ。第一章の「聖職者」は小説推理新人賞を受賞した湊かなえのデビュー作で、第二章「殉教者」、第三章「慈愛者」、第四章「追道者」、第五章「信奉者」、第六章「伝道者」の6章で構成されてい…

石田衣良の『6TEEN』を読んだ

石田衣良の『6TEEN』を読んだ。2009年に新潮社より刊行された小説で、2003年に直木賞を受賞した『4TEEN』の続編になる。同じ中学の14歳だった4人の少年は16歳になっていた。高校はバラバラだが、月島の「もんじゃ焼き屋 ヒマワリ」を中心にたむろし今でも仲…

平塚方面をめざして

台風を追いやった北の高気圧が張り出し気温が一気に下がった。朝は寒く、タオルケットにくるまって目が覚めるほどだ。真夏日が続いたので自転車は控えていたが、早速乗ってみた。2週間ぶりだ。久しぶりいの自転車のためか体がなまっており、ペダルが異様に…

佐藤多佳子の『一瞬の風になれ 第一部 ―イチニツイテ―』を読んだ

佐藤多佳子の『一瞬の風になれ 第一部 ―イチニツイテ―』を読んだ。2006年に講談社より刊行され、第136回直木三十五賞候補、2007年に第28回吉川英治文学新人賞、第4回本屋大賞を受賞した長編小説だ。「第二部 ヨウイ」と「第三部 ドン」の続編がある。また、…

川上弘美の『パレード』を読んだ

川上弘美の『パレード』を読んだ。2002年に平凡社より刊行された『センセイの鞄』の番外編(サイドストーリー)だ。吉田修一の『パレード』の文庫本で解説を書いているというのを読んだことと、『センセイの鞄』はとてもよかったので読んでみようかと思った…

森絵都の『風に舞いあがるビニールシート』を読んだ

森絵都の『風に舞いあがるビニールシート』を読んだ。2006年に文藝春秋より刊行され、第135回直木賞を受賞した短編小説だ。他に「器を探して」「犬の散歩」「守護神」「鐘の音」「ジェネレーションX」が収録されている。2009年にNHKで「風に舞いあがるビニ…

ポータブルHDD購入

PC

2年半前に購入したBuffaloの「LS-WS1.0TGL/R1」でディスクエラー(書き込みエラー。複数のセクタでエラーが発生しているようだ)が発生した。ちょっと壊れるのが早過ぎないか。500GB×2のRAID1(ミラーリング)設定にしているためかどうにかアクセスはできるよ…

海堂尊の『ジーン・ワルツ』を読んだ

海堂尊の『ジーン・ワルツ』を読んだ。2008年に新潮社から刊行され、2010年度の山本周五郎賞の候補になった長編小説だ。2011年には菅野美穂主演による映画が公開された。産婦人科の女医が主人公で、産婦人科の医療事故に端を発し、大学病院や地域医療、厚生…

鎌倉から大磯をめざして

さてと、雨も降らなさそうなので自転車に乗るか。空はちょっと曇り、湿度も高そう、午後は晴れて暑くなりそうだ。ということで湘南の海水浴場はどうなっているかを確かめに行ってきた。由比ヶ浜。人はまばらで、組み立て中の海の家もあり盛り上がりに欠けて…

吉田修一の『パレード』を読んだ

吉田修一の『パレード』を読んだ。2002年に幻冬舎から刊行され、第15回山本周五郎賞を受賞した長編小説だ。吉田自身初めての全編書き下ろしの小説らしい。2010年には藤原竜也・香里奈ら出演による映画も公開されている。観てみたい。ふとしたことで都内の2LD…

川上未映子の『乳と卵』を読んだ

川上未映子の『乳と卵』を読んだ。2008年に文藝春秋より刊行され、第138回芥川賞を受賞した中編小説だ。他に短編の「あなたたちの恋愛は瀕死」が収録されている。「樋口一葉の影響を色濃く残す改行なしで読点によって区切られえんえんと続く文体が特徴的」ら…

重松清の『エイジ』を読んだ

重松清の『エイジ』を読んだ。1999年に朝日新聞社より刊行され、第12回山本周五郎賞を受賞した小説だ。2000年にNHK総合でテレビドラマが放送されたらしい。主人公は<エイジ>、中学2年のまじめで普通の少年だ。自分の暮らす町で連続通り魔が発生し、捕まっ…

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