2010-01-01から1年間の記事一覧
村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』の「第2部 予言する鳥編」を読んだ。副題の「予言する鳥」は、シューマンの「森の情景」の第7曲の題名で、第1部と同じように主人公が聴いていたFMラジオから流れていた曲だ。相変わらず不思議な話で、展開がよめない。「…
村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』の「第1部 泥棒かささぎ編」を読んだ。副題の「泥棒かささぎ」は、冒頭の「僕はFM放送にあわせてロッシーニの『泥棒かささぎ』の序曲を口笛で吹いていた」とあるので、そこから来ているだろう。本書は、「第2部 予言する…
前回(オーガスチン インペリアル・ブルー)から2カ月近くになるので、プロアルテ(ハードテンション)に交換した。前回のオーガスチンと一緒に楽天市場で購入した商品で、3セットが一箱に納められているものでちょっと安くなっている。あーっ3弦のあのこも…
吉本ばなな*1の『キッチン』を読んだ。 この小説は彼女のデビュー作で、1987年に海燕新人文学賞、1988年には泉鏡花文学賞を受賞した作品だ。この本には、続編の『満月―キッチン2』と大学の卒業制作で学部長賞を受賞した『ムーンライト・シャドウ』が併録さ…
村上春樹訳、トルーマン・カポーティ(Truman Capote)の『ティファニーで朝食を』(Breakfast at Tiffany's)を読んだ。1958年に出版され、1961年にオードリー・ヘップバーン主演の映画で有名だ。この本は「2008年2月に村上春樹による新訳が新潮社より出版され…
河野万里子(1959-)訳、フランソワーズ・サガン(Françoise Sagan)の『悲しみよ こんにちは』(Bonjour Tristesse)を読んだ。サガンが18歳のときに出版された処女作で、世界的なベストセラーになったそうだ。映画化もされてこれもヒットしたらしい。サガンの翻…
松永美穂(1958-)訳、ヘルマン・ヘッセ(Hermann Hesse)の『車輪の下で』(Unterm Rad)を読んだ。本書は、光文社古典新訳文庫から2007年に発行されたものだ。光文社は、「いま、息をしている言葉で」をキャッチコピーに、古典作品を新訳で刊行している。何故こ…
窪田啓作(1920-)訳、アルベール・カミュ(Albert Camus)の『異邦人』(L'Étranger)を読んだ。Wikipediaによると「カミュの代表作の一つとして数えられる。カミュが46歳の若さでノーベル文学賞を受賞したのは、この作品によるところが大きいと言われる」らしい…
福田恆存*1訳のアーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』(The Old Man and the Sea)を読んだ。ヘミングウェイの晩年の小説で世界的なベストセラーになったらしく、1954年のノーベル文学賞を受賞したのにはこの作品によるところが大きいらしい。ヘミングウェイ…
野崎孝(1917-1995)訳、フィッツジェラルド(Francis Scott Fitzgerald)の『グレート・ギャツビー』(The Great Gatsby)を読んだ。1925年に出版された小説で、映画化も多数されている。1974年にロバート・レッドフォード主演による『華麗なるギャツビー』はアカ…
乙武洋匡の『五体不満足 完全版』を読んだ。いつか読みたいと思っていた本だ。そろそろ別の作家の本を読んでみようかと本屋をウロウロしていたら、この本を見つけた。平積みされていたので、まだ売れ続けているのだろう。本の帯には「累計580万部のベストセ…
三島由紀夫の『金閣寺』を読んだ。もう、何年前に買ったのか分からないほどだ(消費税が3%なので平成になってからという事だけは分かる)。そして、読み終えていなかった。栞が30ページあたりに挟んであったので、そこで力尽きて読むのをやめていたのだろう。…
水木しげる・武良布枝ご夫妻、新語・流行語大賞おめでとうございます。今年のユーキャン新語・流行語大賞は「ゲゲゲの〜」に決定したというニュースが流れたのは昨日のことだ。「あ〜、よかった」。……うん、ちょっと自分でも嬉しかった。布枝さんの困ったよ…
村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』を読んだ。こちらも正確には読み返しただ。ただ、『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』はほとんどその内容を忘れていたが、こちらは4分の1ぐらい覚えていた。さすがに700ページ超の長編は疲れた。…
ノーベル化学賞を受賞される根岸栄一博士の公開講演会を聞きに行ってきた。講演タイトルは「Palladium-Catalyzed Cross Coupling Reaction that Has Revolutionalized Organic Syntheses(有機合成に革新をもたらしたパラジウム触媒クロスカップリング反応)」…
村上春樹の『羊をめぐる冒険』を読み返した。こちらもほとんど内容を忘れていた。「羊男」とか「いるかホテル」とか多少記憶に残っていたけど……、一番の感想は「よくわからなった」ということだったかもしれない。たしか、最初に読んだ時もそんな感じだった…
何年前か忘れたが、それは風の強い日だったと思う。もしかしたらその日は台風だったかもしれない。屋上に設置されている共同アンテナが、根元からぽっきりと折れてしまった。月面に置いたテレビに大きなアンテナを接続しても、きっとこんな画面になるだろう…
きょうは、11月の第3木曜日、ボージョレ・ヌーボー解禁日だ。ということで、早速ダイエーで買ってきた。ま、どれも味は同じだろうし、違っていたとしてもたぶん分からないだろうから、ペットボトル入りの一番安い680円の商品を買ってきた。つまみは、やっぱ…
村上春樹の『1973年のピンボール』を読み返した。デビュー作の『風の歌を聴け』の9カ月後に発表された作品で、「僕と鼠もの」の第二作になる。<僕>は大学を卒業して仕事をして、双子の女性と暮らしている。<鼠>は大学を中退して故郷で暮らしている。その…
村上春樹の『風の歌を聴け』を読んだ。こちらも正確には「読み返した」だ。『ノルウェイの森』を読んだので、じゃ折角だから『ダンス・ダンス・ダンス』を読んでみるかと本棚の奥から引っ張り出し裏表紙の説明を読んでみた。「『羊をめぐる冒険』から四年、……
戸塚区の図書館に行ったら設備工事のため休館していた。なんだよ、WEBで調べていったのにそんなこと書いてなかったぞ、と思いながら引き返した。 戸塚駅の西口は再開発が進み「トツカーナ」や「サクラス」といったきれいなビルが立ち並んだ。トツカーナのオ…
村上春樹の『ノルウェイの森』を読んだ。正確には「読み返した」だ。見ての通り文庫本で、たぶん18年前に購入したものだ。最近の文庫本の表紙は単行本と同じような例の緑と赤のカバーになっているが、昔はこのように帯のみがその色をしていた。その『ノルウ…
第2回クラウドコンピューティングEXPOに行ってきた。場所は、幕張メッセだ。 会期:2010年11月10日(水)〜12日(金) 10:00〜18:00 会場:幕張メッセ 主催:リード エグジビション ジャパン(株) 写真一覧は以下をクリック。Picasaにジャンプします。クラウドコ…
五木寛之の『運命の足音』を読んだ。『大河の一滴』『人生の目的』に続くエッセイだ。裏表紙には「著者渾身の告白的人生論」とある。「五十七年目の夏に」「運命の足音が聞こえる」「新しい明日はどこにあるのか」「命のあるものへの共感から」「運命の共同…
五木寛之の『人生の目的』を読んだ。『大河の一滴』に続く本だ。といってもエッセイなので続編ではない。「いまなぜ人生の目的か」、「肉親について」、「金銭について」、「信仰について」、「わが人生の絆」、「こころの絆」、「学校の絆」、「青春の絆」…
五木寛之の『こころの天気図』を読んだ。これもエッセイだ。1994年から2000年に書かれた物を集めたもので、これは文庫本だが単行本としては2000年6月に発行された。裏表紙には「今を生き抜くための、魂のあり方にヒントを示す、現代の日本人必読のエッセイ!…
五木寛之の『大河の一滴』を読んだ。何年前だろう、かなり話題になっていたので読んでみようかと思っていた一冊だ。裏表紙の説明も今の自分に何となく合いそうな気がする。いきなり「自殺」の話から始まる不思議な出だしだが、それは「生きている」「生きて…
昨年に引き続き、今年も弦楽器フェアに行ってきた。絶好の秋晴れで、空の青がとてもきれいだった。【写真一覧は以下をクリック。Picasaに移動します。】2010弦楽器フェア 場所は、北の丸公園内の科学技術館だ。
東野圭吾の『卒業』を読んだ。2009年の新装版が刊行されるとき『卒業―雪月花殺人ゲーム』から改題されたらしい。また、加賀恭一郎シリーズの第1作となる長編ミステリーだ。この本を書店で手に取った時、本の帯にテレビ「新参者」の宣伝があった。TBSで放送さ…
一昨日、楽天市場の下倉楽器に注文していた弦(オーガスチン インペリアル・ブルー×3セットとプロアルテ ハードテンション×3セット)が、発注してから24時間で届いた。宅配便のタイミングもよかったのだろう。ということで、早速、オーガスチン インペリアル…