2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧
村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』の「第2部 予言する鳥編」を読んだ。副題の「予言する鳥」は、シューマンの「森の情景」の第7曲の題名で、第1部と同じように主人公が聴いていたFMラジオから流れていた曲だ。相変わらず不思議な話で、展開がよめない。「…
村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』の「第1部 泥棒かささぎ編」を読んだ。副題の「泥棒かささぎ」は、冒頭の「僕はFM放送にあわせてロッシーニの『泥棒かささぎ』の序曲を口笛で吹いていた」とあるので、そこから来ているだろう。本書は、「第2部 予言する…
前回(オーガスチン インペリアル・ブルー)から2カ月近くになるので、プロアルテ(ハードテンション)に交換した。前回のオーガスチンと一緒に楽天市場で購入した商品で、3セットが一箱に納められているものでちょっと安くなっている。あーっ3弦のあのこも…
吉本ばなな*1の『キッチン』を読んだ。 この小説は彼女のデビュー作で、1987年に海燕新人文学賞、1988年には泉鏡花文学賞を受賞した作品だ。この本には、続編の『満月―キッチン2』と大学の卒業制作で学部長賞を受賞した『ムーンライト・シャドウ』が併録さ…
村上春樹訳、トルーマン・カポーティ(Truman Capote)の『ティファニーで朝食を』(Breakfast at Tiffany's)を読んだ。1958年に出版され、1961年にオードリー・ヘップバーン主演の映画で有名だ。この本は「2008年2月に村上春樹による新訳が新潮社より出版され…
河野万里子(1959-)訳、フランソワーズ・サガン(Françoise Sagan)の『悲しみよ こんにちは』(Bonjour Tristesse)を読んだ。サガンが18歳のときに出版された処女作で、世界的なベストセラーになったそうだ。映画化もされてこれもヒットしたらしい。サガンの翻…
松永美穂(1958-)訳、ヘルマン・ヘッセ(Hermann Hesse)の『車輪の下で』(Unterm Rad)を読んだ。本書は、光文社古典新訳文庫から2007年に発行されたものだ。光文社は、「いま、息をしている言葉で」をキャッチコピーに、古典作品を新訳で刊行している。何故こ…
窪田啓作(1920-)訳、アルベール・カミュ(Albert Camus)の『異邦人』(L'Étranger)を読んだ。Wikipediaによると「カミュの代表作の一つとして数えられる。カミュが46歳の若さでノーベル文学賞を受賞したのは、この作品によるところが大きいと言われる」らしい…
福田恆存*1訳のアーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』(The Old Man and the Sea)を読んだ。ヘミングウェイの晩年の小説で世界的なベストセラーになったらしく、1954年のノーベル文学賞を受賞したのにはこの作品によるところが大きいらしい。ヘミングウェイ…
野崎孝(1917-1995)訳、フィッツジェラルド(Francis Scott Fitzgerald)の『グレート・ギャツビー』(The Great Gatsby)を読んだ。1925年に出版された小説で、映画化も多数されている。1974年にロバート・レッドフォード主演による『華麗なるギャツビー』はアカ…
乙武洋匡の『五体不満足 完全版』を読んだ。いつか読みたいと思っていた本だ。そろそろ別の作家の本を読んでみようかと本屋をウロウロしていたら、この本を見つけた。平積みされていたので、まだ売れ続けているのだろう。本の帯には「累計580万部のベストセ…
三島由紀夫の『金閣寺』を読んだ。もう、何年前に買ったのか分からないほどだ(消費税が3%なので平成になってからという事だけは分かる)。そして、読み終えていなかった。栞が30ページあたりに挟んであったので、そこで力尽きて読むのをやめていたのだろう。…
水木しげる・武良布枝ご夫妻、新語・流行語大賞おめでとうございます。今年のユーキャン新語・流行語大賞は「ゲゲゲの〜」に決定したというニュースが流れたのは昨日のことだ。「あ〜、よかった」。……うん、ちょっと自分でも嬉しかった。布枝さんの困ったよ…