上野日記

自分が主人公の小さな物語

林真理子の『最終便に間に合えば』を読んだ

林真理子の『最終便に間に合えば』を読んだ。1985年に文藝春秋より刊行された短編集で、「最終便に間に合えば」、「エンジェルのペン」、「てるてる坊主」、「ワイン」、「京 都 ま で」の5編が収録されている。この内「最終便に間に合えば」と「京都まで」で第94回直木賞を1986年に受賞した。

以下はAmazonより:

世間に注目される新進の造花デザイナーとなった美登里は、仕事で訪れた札幌で昔の男と再会する。空港に向うタクシーの中、男は美登里の手を握った…冷めた大人の孤独と狡猾さが会話の中に満ちる表題作、古都に住む年下の男との甘美な恋愛とその終焉までを描いた「京都まで」の直木賞受賞二作品を含む、鮮やかな傑作短編集。

札幌で再会した昔の男とのやり取り、自分の身の回りの出来事を小説にする女流作家、薄毛を気にする夫の話、値札の見間違いで高級ワインを買ってしまった女性、京都に住む年下の彼氏とのやりとり、とどれも女性の心理描写が事細かく描かれている。直木賞を取っただけに面白かったのは確かだが、なんとなく自分には合わないような気がした。







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