上野日記

自分が主人公の小さな物語

辻村深月の『ハケンアニメ!』を読んだ

辻村深月の『ハケンアニメ!』を読んだ。2014年にマガジンハウスより刊行され、2015年の第12回本屋大賞の3位に選ばれた長編小説だ。2022年5月には吉岡里帆主演の映画が公開された。

以下はAmazonより:

伝説の天才アニメ監督王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』。プロデューサー有科香屋子が渾身の願いを込めて口説いた作品だ。同じクールには、期待の新人監督・斎藤瞳と人気プロデューサー行城理が組む『サウンドバック 奏の石』もオンエアされる。ネットで話題のアニメーター、舞台探訪で観光の活性化を期待する公務員…。誰かの熱意が、各人の思惑が、次から次へと謎を呼び、新たな事件を起こす!

アニメ業界の舞台裏とそれに関する人々の人間模様が描かれている。そのクールで最もパッケージを売り上げたアニメが「覇権」と呼ばれ、それを目指して作品を作り上げる。業界の過酷で暗い内容が続いたので、読むのをやめようかとも思ったが、後半以降は引き込まれていった。とても面白かった。

吉岡里帆主演の映画もきっと面白いに違いない。テレビ放送を待つとしよう…(^^;。






ハケンアニメ!

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