上野日記

自分が主人公の小さな物語

奥田英朗の『最悪』を読んだ

奥田英朗の『最悪』を読んだ。1999年に講談社より刊行され、2000年の宝島社「このミステリーがすごい!」第7位入賞した長編小説だ。


以下の概要はAmazonより引用:

不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。銀行員のみどりは、家庭の問題やセクハラに悩んでいた。和也は、トルエンを巡ってヤクザに弱みを握られた。無縁だった三人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める。比類なき犯罪小説。

町の小さな鉄工所の経営者(46)、女性銀行員(22)、パチンコとカツアゲの無職の男性(20)の話がそれぞれの目線で進む。ただ事態が悪い方へ悪い方へ展開していき、そして最悪な事態に…。

話の展開が悪い方に進むと読んでいて苛つく。ただ、「最悪」という題名なので、更に悪くなるのだろうなと思うと、その先が気になり読み進める。なかなか面白かった。





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