上野日記

自分が主人公の小さな物語

岡嶋二人の『クラインの壺』を読んだ

岡嶋二人の『クラインの壺』を読んだ。1989年に新潮社より刊行された長編ミステリー小説だ。

以下の概要はAmazonより:

ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけでヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることになった青年、上杉。アルバイト雑誌を見てやって来た少女、高石梨紗とともに、謎につつまれた研究所でゲーマーとなって仮想現実の世界へ入り込むことになった。ところが、二人がゲームだと信じていたそのシステムの実態は…。現実が歪み虚構が交錯する恐怖。

仮想現実空間で五感も体感できるゲーム機「クライン2」のゲームブック原作者でありテストゲーマーの主人公。次第に現実と仮想が入り混じり、恐怖へとつながっていく。結末に多少不満は残るが、なかなか面白かった。





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