上野日記

自分が主人公の小さな物語

米澤穂信の『折れた竜骨』を読んだ

米澤穂信の『折れた竜骨』を読んだ。2010年に東京創元社より刊行された本格推理小説で、2011年に第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞した。

以下はAmazonより:

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた…。自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、“走狗”候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年―そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ?魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は果たして真相に辿り着くことができるのか?現在最も注目を集める俊英が新境地に挑んだ、魔術と剣と謎解きの巨編登場。

12世紀末(日本では鎌倉時代)のイギリス東の沖にあるソロン諸島(架空)が舞台で、ある夜その領主が殺害された。領主の娘は放浪の旅を続ける騎士と犯人探しを始める。魔術というファンタジー要素が少し気になったが、本格推理小説というだけあって、読み応えもあり、なかなか面白かった。



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