上野日記

自分が主人公の小さな物語

桜庭一樹の『赤朽葉家の伝説』を読んだ

桜庭一樹の『赤朽葉家の伝説』を読んだ。2006年に東京創元社より刊行され、第60回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門や第28回吉川英治文学新人賞を受賞した長編小説だ。

以下はAmazonより:

“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。―千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。旧家に生きる三代の女たち、そして彼女たちを取り巻く一族の姿を鮮やかに描き上げた稀代の雄編。第60回日本推理作家協会賞受賞。

製鉄業で財をなした赤朽葉家の女性三代(1953年〜現在)の話。捨て子だった千里眼奥様(祖母)、暴走族レディースのトップで後に売れっ子漫画家(母)、そしてなんの取り柄もない(わたし)。ファンタジーのような話でもあり、推理小説のような要素もあり、なかなか面白かった。





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