上野日記

自分が主人公の小さな物語

小林泰三の『玩具修理者』を読んだ

小林泰三の『玩具修理者』を読んだ。1996年に角川文庫より刊行され、発行前に第2回(1995年)日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した短編小説集だ。表題作の「玩具修理者」と「酔歩する男」の2篇が収録されている。「玩具修理者」は2002年に映画化(田中麗奈忍成修吾)されている。

以下の概要はAmazonより引用:

玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。壊れたものを一旦すべてバラバラにして、一瞬の掛け声とともに。ある日、私は弟を過って死なせてしまう。親に知られぬうちにどうにかしなければ。私は弟を玩具修理者の所へ持って行く…。現実なのか妄想なのか、生きているのか死んでいるのか―その狭間に奇妙な世界を紡ぎ上げ、全選考委員の圧倒的支持を得た第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。

なんでも直してくれる玩具修理者の元へ死んだ弟を直しにいった話と、バーで知り合った男が親友でもあり親友ではないと言いタイムトラベルの話をしだした。

玩具修理者」はホラーぽさが伝わってきたが、「酔歩する男」はなんか話の内容がこんがらがってしまい、作者が意図することが理解できなかった。




© 2002-2024 Shuichi Ueno