上野日記

自分が主人公の小さな物語

米澤穂信の『氷菓』を読んだ

米澤穂信の『氷菓』を読んだ。2001年に角川スニーカー文庫より刊行された「〈古典部〉シリーズ」第1弾の長編推理小説だ。第5回(2001年)角川学園小説大賞内で新設されたヤングミステリー&ホラー部門で奨励賞を受賞し、2012年にテレビアニメ化、2017年には実写映画が公開されたらしい。

以下はAmazonより:

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実―。何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ登場!第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞。

古典部に所属する高校1年男女4人が身近なちょっとした謎を解明する。メインは33年前の文化祭に関した騒動に関したものだ。学園もので謎(事件)も軽いものなので、少し物足りなさを感じてしまった。ひょっとしたらこれが「ライトミステリー」というものなのか…。

本書とは関係ないが、私と同じような年代の人は、榊原郁恵の「夏のお嬢さん」を思い出した人も多いのではないだろうか。



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