上野日記

自分が主人公の小さな物語

カズオ・イシグロの『日の名残り』を読んだ

カズオ・イシグロの『日の名残り』を読んだ。1989年刊行の長編小説で、日本では1990年に中央公論社より日本語訳が発行された。

以下の概要はAmazonより引用:

短い旅に出た老執事が、美しい田園風景のなか古き佳き時代を回想する。長年仕えた卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々……。遠い思い出は輝きながら胸のなかで生き続ける。失われゆく伝統的英国を描く英国最高の文学賞ブッカー賞受賞作。

舞台は1956年のイギリスで、由緒ある邸で執事を務めている老執事が主人公。現在の主人より自動車を貸され長期休暇の旅にでる。その旅の途中で戦前の若かりし頃の思い出を回想する。同じく執事だった父親のこと、女中頭とのやり取り、主人の外交会議のことなど。旅の目的でもある女中頭だった女性との再会を果たし、再び前向きに生きることを決意する。

女中頭だった女性とは両思いだったので、結ばれるのかと思ったらそうでもなかった。そこだけは残念だが、まぁまぁ面白かったかな。




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