読書
馳星周の『少年と犬』を読んだ。2020年に文藝春秋より刊行され、第163回直木賞を受賞した連作短編小説だ。「男と犬」、「泥棒と犬」、「夫婦と犬」、「娼婦と犬」、「老人と犬」、「少年と犬」の6編が収録されている。以下の概要はAmazonより: 家族のために…
恩田陸の『六番目の小夜子』を読んだ。1992年に新潮社より刊行された長編小説で、恩田陸のデビュー作である。ジャンルとしては、SF・ホラー・ファンタジーだが、巻末の解説にはミステリー小説でもあると書いてある。NHKでドラマ化(2000年)もされている。過去…
森見登美彦の『ペンギン・ハイウェイ』を読んだ。2010年に角川書店より刊行され、第31回日本SF大賞を受賞した長編ファンタジー小説だ。2018年にアニメ映画化された。そのアニメが先日(7/20)BS12トゥエルビで放送されたので録画し、観る前に原作を読んでみた…
東野圭吾の『白鳥とコウモリ』を読んだ。2021年4月に幻冬舎より刊行された長編推理小説だ。図書館の予約が遅れたため3ヶ月待ちとなりようやく読むことができた。以下の概要はAmazonより: 幸せな日々は、もう手放さなければならない。遺体で発見された善良な…
吉田修一の『熱帯魚』を読んだ。2001年に文藝春秋より刊行された短編集で、「熱帯魚」、「グリンピース」、「突風」の3編が収録されている。第124回芥川賞と第23回野間文芸新人賞の候補になった。 以下の概要はAmazonより: 大工の大輔は子連れの美女、真実…
奥田英朗の『空中ブランコ』を読んだ。2004年に文藝春秋より刊行された連作短編小説集で「空中ブランコ」、「ハリネズミ」、「義父のヅラ」、「ホットコーナー」、「女流作家」の5編が収録されており、第131回直木賞を受賞した「精神科医 伊良部シリーズ」の…
奥田英朗の『イン・ザ・プール』を読んだ。2002年に文藝春秋より刊行された連作短編小説集で「イン・ザ・プール」、「勃ちっ放し」、「コンパニオン」、「フレンズ」、「いてもたっても」の5編が収録されている。『精神科医 伊良部シリーズ』の第1弾で第127…
住野よるの『青くて痛くて脆い』を読んだ。2018年にKADOKAWAより刊行された長編青春小説で、2020年には吉沢亮と杉咲花主演で映画化された。 以下の概要はAmazonより: 人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った…
村上春樹の『一人称単数』を読んだ。2020年に文藝春秋より刊行された短編小説集で、「石のまくらに」、「クリーム」、「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」、「ウィズ・ザ・ビートルズ with the Beatles」、「『ヤクルト・スワローズ詩集』」、「…
東野圭吾の『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』を読んだ。2020年に光文社より刊行された長編ミステリー小説だ。以下の概要はAmazonより: 殆どの人が訪れたことのない平凡で小さな町。寂れた観光地。ようやく射した希望の光をコロナが奪い、さらに殺…
池井戸潤の『半沢直樹 アルルカンと道化師』を読んだ。2020年に講談社より刊行された「半沢直樹シリーズ」の第5弾の長編小説だ。ただ、時系列的には1作目の『オレたちバブル入行組』の前日譚にあたり、舞台も同じ大阪西支店だ。以下の概要はAmazonより: 東…
東野圭吾の『クスノキの番人』を読んだ。2020年3月に実業之日本社より刊行された長編小説だ。以下の概要はAmazonより: 恩人の命令は、思いがけないものだった。不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。そこへ弁護士が現れ、依頼人…
辻村深月の『ツナグ 想い人の心得』を読んだ。2019年に新潮社より刊行された連作短編小説で、「プロポーズの心得」、「歴史研究の心得」、「母の心得」、「一人娘の心得」、「想い人の心得」の5編が収録されている。7年前に読んだ『ツナグ』の続編にあたり、…
島本理生の『ファーストラヴ』を読んだ。2018年に文藝春秋より刊行され、第159回直木三十五賞を受賞した長編ミステリー小説だ。2月に真木よう子主演でドラマが放送されたので読んでみようと思った。2021年には北川景子主演で映画が公開される予定だ。以下の…
今村昌弘の『魔眼の匣の殺人』を読んだ。2019年に東京創元社より刊行された長編ミステリー小説で、2018年に読んだ『屍人荘の殺人』の続編だ。9か月前に図書館に予約し、ようやく読むことができた。以下の概要はAmazonより: あと二日で、四人死ぬ―― 閉ざされ…
柚月裕子の『盤上の向日葵』を読んだ。2017年に中央公論新社より刊行された長編ミステリー小説だ。第15回本屋大賞の2位にランクインした。因みにその時1位だったのが昨年11月に読んだ辻村深月の『かがみの孤城』、3位が昨年9月に読んだ今村昌弘の『屍人荘の…
小杉健治の『それぞれの断崖』を読んだ。1998年にNHK出版より刊行された長編小説で、少年犯罪を扱った社会派ミステリーだ。8月からフジテレビ系列でテレビドラマ(主演:遠藤憲一)が放送されるのを知り図書館に予約し、ようやく読むことができた。なお、200…
塩田武士の『歪んだ波紋』を読んだ。2018年に講談社より刊行された連作短編集で、第40回吉川英治文学新人賞を受賞した社会派小説だ。新聞記者を主人公に誤報にまつわる「黒い依頼」、「共犯者」、「ゼロの影」、「Dの微笑」、「歪んだ波紋」の5編が収録され…
辻村深月の『かがみの孤城』を読んだ。2017年にポプラ社より刊行され、2018年に第15回本屋大賞を受賞した長編小説だ。1月に図書館に予約し、10か月待ってようやく読むことができた。以下の概要はAmazonより: 学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“ここ…
川村元気の『億男』を読んだ。2014年にマガジンハウスより刊行された長編諸説で、2018年に佐藤健主演で映画が公開された。その映画が10月25日に放送されたので録画し、原作を先に読んでみた。以下の概要はAmazonより: 宝くじで3億円を当てた図書館司書の一…
さだまさしの『銀河食堂の夜』を読んだ。2018年に幻冬舎より刊行された連作短編集で、「ヲトメのヘロシ始末『初恋心中』」、「オヨヨのフトシ始末『七年目のガリバー』」、「マジカのケンタロー始末『無器用な男』」、「まさかのお恵始末『ちいさな幸せ』」…
伊坂幸太郎の『アイネクライネナハトムジーク』を読んだ。2014年に幻冬舎より刊行された連作短編集で、「アイネクライネ」、「ライトヘビー」、「ドクメンタ」、「ルックスライク」、「メイクアップ」、「ナハトムジーク」の6編が収録されている。9月に三浦…
瀬尾まいこの『そして、バトンは渡された』を読んだ。2018年に文藝春秋より刊行され、2019年に第16回本屋大賞を受賞した長編小説だ。以下の概要はAmazonより: たくさんの〈親〉たちにリレーされて育った優子。数奇な運命をたどったけど全然不幸じゃなかった…
ビートたけしの『アナログ』を読んだ。2017年に新潮社より刊行された純愛小説だ。発売当初ネットニュースだと思うが、「ビートたけし 初の純愛小説」とかいう売り文句を見た記憶があり、いつか読みたいなと思ったら図書館の書架で見つけ、早速借りてきた。以…
東野圭吾の『希望の糸』を読んだ。2019年7月5日に講談社より刊行された長編推理小説だ。発売と同時に速攻で図書館に予約したが、ようやく読むことができた。借りた本は、誰も読んでない新品だったので、ちょっと嬉しかった。以下の概要はAmazonより: 東野圭…
葉室麟の『螢草』を読んだ。2012年に双葉社より刊行された長編時代小説だ。2019年7月26日よりNHKで清原果耶主演によるドラマが放送されているので読みたいと思ったのだが、図書館は待ちが長そうだったのでKindle版を購入してしまった。以下の概要はAmazonよ…
福田和代の『怪物』を読んだ。2011年に集英社より刊行された長編ミステリー小説(どちらかというとサスペンスのような気もするが)だ。2013年に佐藤浩市主演でドラマ化され、先日(7/6)にそのドラマが再放送されたので録画を観る前に原作を読んでみた。以下…
夏川草介の『新章 神様のカルテ』を読んだ。2019年2月小学館より刊行された長編小説だ。『神様のカルテ0』から4年、時系列としては最後となる『神様のカルテ3』から7年となる。以下の概要はAmazonより: 320万部のベストセラー、大学病院編始動 信州にある…
塩田武士の『罪の声』を読んだ。2016年に講談社より刊行された長編サスペンス小説だ。2016年度週刊文春ミステリーベスト10国内部門第1位、第7回山田風太郎賞を受賞しており、2020年には映画(小栗旬、星野源)が公開される予定だ。映画の予告をテレビで観て…
阿川大樹の『終電の神様』を読んだ。2017年に実業之日本社文庫より刊行された短編小説集で、「化粧ポーチ」、「ブレークポイント」、「スポーツばか」、「閉じない鋏」、「高架下のタツ子」、「赤い絵の具」、「ホームドア」の7編が収録されている。どこでこ…