上野日記

自分が主人公の小さな物語

さだまさしの『銀河食堂の夜』を読んだ

さだまさしの『銀河食堂の夜』を読んだ。2018年に幻冬舎より刊行された連作短編集で、「ヲトメのヘロシ始末『初恋心中』」、「オヨヨのフトシ始末『七年目のガリバー』」、「マジカのケンタロー始末『無器用な男』」、「まさかのお恵始末『ちいさな幸せ』」、「むふふの和夫始末『ぴい』」、「セロ弾きの豪酒」の6編が収録されている。いつか読みたいと思っていたら図書館の書架で見つけ、早速借りてきた。

以下の概要はAmazonより:

ひとり静かに亡くなっていた老女は、昭和の大スター・安斉美千代だった。愛した人を待ち続けた彼女の死の1週間前に届いた手紙に書かれていたのは…。「ヲトメのヘロシ始末『初恋心中』」2000枚のSPレコードから探し当てた「兄が最後に聴いた曲」に込められていたのは、あの戦争で飛び立った青年と妹と猫の、真っ青な空の下の切ない別れの物語。「むふふの和夫始末『ぴい』」ほか、全6篇。

居酒屋風の飲み屋「銀河食堂」で、常連客が語る心温まる、また切ない、そして涙する話だ。さださん自身の歌「償い」をモチーフにした物語もあり、なかなか良かった。





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