上野日記

自分が主人公の小さな物語

筒井康隆の『旅のラゴス』を読んだ

筒井康隆の『旅のラゴス』を読んだ。1986年に徳間書店より刊行された長編小説だ。ジャンルとしてはSF小説なのだが、私としてはファンタジーのように感じられた。

以下はAmazonより:

北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か? 異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。

2000年以上前に飛来した高度文明を持った人々の書物を読むために旅に出たラゴスは24歳だった。北から南へ下り色んな人と出会い、様々な経験をする。ある時は鉱山で作業夫をさせられたり、村を繁栄させて王様になったり、奴隷商人に捕まり売り飛ばされそうになったりと・・・。30年掛けて故郷に戻り得た知識を周りに広めるも、68歳にして再び旅に出る。

SFのような、ファンタジーのような感じの物語だった。内容的にはまぁまぁだったかな。


ジブリでアニメ化の話を持ちかけたが、筒井康隆が断った」というデマ情報が流れてから、かなり売れたらしい。確かにアニメ化されると面白いかもしれない。



© 2002-2024 Shuichi Ueno