上野日記

自分が主人公の小さな物語

2013-01-01から1年間の記事一覧

重松清の『青い鳥』を読んだ

重松清の『青い鳥』を読んだ。2007年に新潮社より刊行された連作短編集だ。「ハンカチ」「ひむりーる独唱」「おまもり」「青い鳥」「静かな楽隊」「拝啓ねずみ大王さま」「進路は北へ」「カッコウの卵」の8編が収録されており、いずれにも国語教師の村内先生…

有川浩の『フリーター、家を買う。』を読んだ

有川浩の『フリーター、家を買う。』を読んだ。2009年に幻冬舎より刊行された長編小説で、2010年には二宮和也主演でテレビドラマが放送された。テレビドラマが放送されたのは覚えているが、どうしても観る気がしなかった。というのも、題名からしてわらしべ…

村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読んだ

村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読んだ。2013年4月に文藝主従より刊行された書き下ろしの長編小説だ。4月に図書館に予約してようやく読むことができた。主人公〈つくる〉は36歳。高校時代の友達男女4人から大学2年の時に理由も告…

百田尚樹の『永遠の0』を読んだ

百田尚樹の『永遠の0』を読んだ。2006年に太田出版より刊行されて長編小説(2009年の講談社文庫で文庫化)だ。文庫本で200万部を突破しているらしい。2013年12月21日から映画(岡田准一・三浦春馬・井上真央・吹石一恵)が公開されるらしい。百田尚樹の名は…

東野圭吾の『夢幻花』を読んだ

東野圭吾の『夢幻花』を読んだ。2013年5月にPHP研究所より刊行された長編ミステリだ。初出は月刊誌「歴史街道」の2002年7月号から2004年6月号なので、単行本になるまでに10年近くかかっている。以下の内容はPHP研究所のHPより抜粋。 「黄色いアサガオだけは…

さだまさしの『かすてぃら 僕と親父の一番長い日』を読んだ

さだまさしの『かすてぃら 僕と親父の一番長い日』を読んだ。2012年に小学館より刊行された、自身の自伝的実名小説だ。2013年7月にはこれを原作としたドラマ(主演・遠藤憲一)がNHKで放送された。Amazonより引用: 年末の全国コンサートツアーの間隙を縫っ…

宮部みゆきの『火車』を読んだ

宮部みゆきの『火車』を読んだ。1992年に双葉社より刊行され、1993年に第6回山本周五郎賞を受賞した長編ミステリー小説だ。「このミステリーがすごい!」ベスト・オブ・ベスト第1位も受賞している。テレビドラマが1994年(三田村邦彦・財前直見・森口瑤子・角…

伊坂幸太郎の『魔王』を読んだ

伊坂幸太郎の『魔王』を読んだ。2005年に講談社より刊行された長編小説で、ある兄弟の兄を主人公にした「魔王」と、その5年後の弟とその妻を主人公した「呼吸」が収録されている。政治への不満なのか、憲法改正への問いかけなのか、ファシズムへの抗議なのか…

東野圭吾の『真夏の方程式』を読んだ

東野圭吾の『真夏の方程式』を読んだ。2011年に文藝春秋より刊行された、ガリレオシリーズ第6弾の長編推理小説だ。ガリレオの長編は『聖女の救済』に続く3作目だ。また、2013年6月29日には映画が公開された。 夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過…

伊坂幸太郎の『終末のフール』を読んだ

伊坂幸太郎の『終末のフール』を読んだ。2006年に集英社から刊行された連作短編集だ。「終末のフール」「太陽のシール」「籠城のビール」「冬眠のガール」「鋼鉄のウール」「天体のヨール」「演劇のオール」「深海のポール」の8編が収録されている。“ヨール”…

東野圭吾の『学生街の殺人』を読んだ

東野圭吾の『学生街の殺人』を読んだ。1987年に講談社より刊行され、1988年に第9回吉川英治文学新人賞と第41回日本推理作家協会賞(長編部門)の候補になった長編推理小説だ。大学を卒業するも将来の目標もなく、両親には大学院にいくと嘘を言い、寂れた学生…

湘南をめざして

久しぶりの自転車だ。最近気温も高くなってきたし時々突然の雨もあるので、乗るのを控えていた。今日はちょっと涼しいし、江ノ島近くの海の家で八代のPR販売をやっているので見に行くことにした。「バンペイユのカクテル」とか「きゅうり1本丸かじり」とか…

三浦しをんの『神去なあなあ日常』を読んだ

三浦しをんの『神去なあなあ日常』を読んだ。2009年に徳間書店から刊行された長編小説だ。2012年には続編の『神去なあなあ夜話』が刊行された。2014年には映画(染谷将太・長澤まさみ・伊藤英明出演)が公開されるらしい。横浜の高校を卒業した主人公の青年…

伊坂幸太郎の『陽気なギャングが地球を回す』を読んだ

伊坂幸太郎の『陽気なギャングが地球を回す』を読んだ。2003年に祥伝社より刊行された長編サスペンス小説だ。2006年には映画が公開され、その続編『陽気なギャングの日常と襲撃』が刊行されている。ひとの嘘が見抜ける男、演説の達人の男、スリの天才青年、…

東野圭吾の『カッコウの卵は誰のもの』を読んだ

東野圭吾の『カッコウの卵は誰のもの』を読んだ。2010年に光文社より刊行された長編ミステリー小説だ。裏表紙よりあらすじ: 往年のトップスキーヤー緋田宏昌は、妻の死を機に驚くべきことを知る。一人娘の風美は彼の実の娘ではなかったのだ。苦悩しつつも愛…

参議院議員選挙投票日

ここ数日涼しい日が続いている。今日は参議院議員の選挙日だ。「あの日民主党に1票入れてしまった」と後悔しているのは私だけではあるまい。でも「あれは自民党も悪いよね」と思っているのも事実だ。じゃぁ〜。 はてさて、迷うよね。でも投票はしないといけ…

イトカワの微粒子を見に行ってきた

月曜(7/15)に上野で大学の後輩たちと飲み会をしたのだが、その時に帽子と大分土産を忘れてしまった。不覚にも「ワイン飲み放題」でさんざん飲み過ぎたのが原因だ。帽子はもう古いし往復の電車賃のほうが高いのでどうしようかと迷ったが、折角のお土産を無に…

東野圭吾の『殺人の門』を読んだ

東野圭吾の『殺人の門』を読んだ。2003年に角川書店より刊行された長編サスペンス小説だ。裕福な家庭の子供が祖母の死をきっかけに転落していくストーリ。お人好しなのか、いいように同級生に操られる。その同級生に対し殺意は抱くものの、なんだかんだと言…

宮部みゆきの『名もなき毒』を読んだ

宮部みゆきの『名もなき毒』を読んだ。2006年に幻冬舎より刊行され、2007年に第41回吉川英治文学賞、第4回本屋大賞第10位を受賞した長編推理小説だ。2003年に刊行された『誰か Somebody』の続編にあたり、この続編「ペテロの葬列」が2010年から地方紙に連載…

伊坂幸太郎の『マリアビートル』を読んだ

伊坂幸太郎の『マリアビートル』を読んだ。2010年に角川書店より刊行された書き下ろしの長編小説で、以前に読んだ『グラスホッパー』の続編(話は繋がっていないが、登場人物が何名か登場している)として描かれている。東京発盛岡行の東北新幹線〈はやて〉…

茅ヶ崎をめざして

そう言えば自転車に乗ってないなと思い調べたら、ひと月以上を経っていた。じゃぁ、仕方ない、…乗るか。サザンが復活したのでサザンビーチの「C」でも見てくるかな、ということで出発した。相変わらず江ノ島は釣り人が多かった。楽しいのだろうか…。

重松清の『その日のまえに』を読んだ

重松清の『その日のまえに』を読んだ。2005年に文藝春秋より刊行された短編集(一部連作)で、2007年にラジオドラマ化、2008年に映画化されたらしい。「ひこうき雲」「朝日のあたる家」「潮騒」「ヒア・カムズ・ザ・サン」「その日のまえに」「その日」「その…

「第31回 神奈川マンドリンフェスティバル」に行ってきた

神奈川県で活動するマンドリン合奏団(14団体13チーム)の年に一度のフェスティバルを聴きに行ってきた。前回は2010年でした。 日時:2013年6月23日(日)12:30〜16:00頃 場所:横浜市栄公会堂 主催:神奈川マンドリンフェスティバル実行委員会 後援:日本マ…

東野圭吾の『超・殺人事件 推理作家の苦悩』を読んだ

東野圭吾の『超・殺人事件 推理作家の苦悩』を読んだ。2001年(2004年文庫)に新潮社より刊行された短編集だ。「超税金対策殺人事件」「超理系殺人事件」「超犯人当て小説殺人事件(問題篇・解決篇)」「超高齢化社会殺人事件」「超予告小説殺人事件」「超長編…

綿矢りさの『憤死』を読んだ

綿矢りさの『憤死』を読んだ。2013年3月に河出書房新社より刊行された短編小説集だ。「おとな」「トイレの懺悔室」「憤死」「人生ゲーム」が収録されている。「トイレの懺悔室」と「人生ゲーム」の主人公は男性だった。今までの話ではすべて女性だったので、…

東野圭吾の『ゲームの名は誘拐』を読んだ

東野圭吾の『ゲームの名は誘拐』を読んだ。2002年に光文社より刊行された長編ミステリーだ。2003年には藤木直人・仲間由紀恵の出演で映画(『g@me.』というタイトル)が公開された。本書(文庫本)の最後には藤木直人が「佐久間役を演じたことと東野圭吾さん…

東野圭吾の『天使の耳』を読んだ

東野圭吾の『天使の耳』を読んだ。1991年に『交通警察の夜』という題名で実業之日本社より刊行され、1995年に改題されて講談社文庫より発売された連作短編ミステリーだ。「天使の耳」「分離帯」「危険な若葉」「通りゃんせ」「捨てないで」「鏡の中で」の6編…

朝井リョウの『何者』を読んだ

朝井リョウの『何者』を読んだ。2012年に新潮社より刊行され、2013年に第148回直木賞を受賞した長編小説だ。「直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少となる」らしい。WEBより。 「あんた、本当は私のこと笑ってるんでしょ」就活…

ノーベル賞の根岸英一教授の手形モニュメントを探しに

ノーベル化学賞受賞者の根岸英一米パデュー大学特別教授の手形をかたどったモニュメントが大和市役に設置されたというニュースを見たので、早速出かけてみることにした。天気もいいし、絶好の自転車日和だ。土日は天気が悪くなりそうだったので今日出かけた…

「京コンピュータ・シンポジウム2013」に行ってきた

「京コンピュータ・シンポジウム2013」に行ってきた。 日時:2013年5月13日(月) 10:00〜17:30 会場:東京・イイノカンファレンスセンター (4階 Room A) 主催:理化学研究所 計算科学研究機構、高度情報科学技術研究機構 後援:文部科学省、理化学研究所 …

© 2002-2024 Shuichi Ueno