上野日記

自分が主人公の小さな物語

東野圭吾の『マスカレード・ゲーム』を読んだ

東野圭吾の『マスカレード・ゲーム』を読んだ。2022年4月に集英社より刊行された「マスカレード」シリーズ第4弾の長編推理小説だ。シリーズ累計495万部を突破したらしい。


以下はAmazonより:

解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。
 共通点はその殺害方法と、被害者はみな過去に人を死なせた者であることだった。
 捜査を進めると、その被害者たちを憎む過去の事件における遺族らが、ホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明。
 警部となった新田浩介は、複雑な思いを抱えながら再び潜入捜査を開始する――。
 累計495万部突破シリーズ、総決算!

3つの殺人事件、その被害者は過去に人の死に関わっていた。その関係者たちが一斉にホテル・コルテシア東京に宿泊することが分かり、3度目の潜入捜査が行われることになった。

前作『マスカレード・ナイト』のラストからの推測で「次の舞台はロサンゼルスかな」と想像していたが、違った。ロスに異動していた山岸尚美もサポートに付き、役者は揃った感じた。

警察側の憶測と推理に読者は何度もミスリードされ、そしてハラハラの展開はさすが東野圭吾である。犯罪者とその被害者遺族の心理や社会的な問題を考えさせられる作品だったし、以外な結末には驚かされた。なかなか面白かった。




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