横浜市立図書館の「図書館情報システム」が2012/12/29〜2013/1/10にかけて刷新された。今までは予約は6冊までしかできなかった。新システムでも6冊までという上限は変わりないのだが、「予約かご」という機能が追加され100冊まで予約したい本を仮登録できるようになった。Excelで管理していた私にとってはありがたい機能かもしれない。ただ、なぜその本を予約したのかを記入するメモ欄があればなおいいのだが、そこまでは気が回らなかったのだろう。
さてさて、どうなったかな。
早速、11日朝アクセスしてみた。ログインするにはパスワードを再登録する必要があるらしい。図書カードの番号(ID)を入力。そしてカード発行時に登録した生年月日と電話番号を入力する必要がある。パスワードを2カ所入力し「登録」ボタンをクリックすると以下のようなエラーメッセージが出た。
入力された図書館カード番号は、現在、ご利用いただくことができません。詳しくは図書館へお問い合わせください。
うーむ、何だこれ? どこに問い合わせるんだ? ページ下の「電話番号一覧」をクリックすると横浜市のトップページに移動する。うーむ。アクセスが集中して問題でも発生しているのかもしれないと思い、夜まで何回かトライしてみたが結果は同じだった。2週間近くやってこれかよ、テストは済んだのか…。
今朝再度トライしてみた。結果は同じだった。ふと注意事項をみると「市内の方は、電話番号の左の1枠(市外局番)は空欄にして下さい。」だと。昨日はあったっけ? さっき見たらそこだけ「赤」で強調されていた。やれやれ。
一体誰がこんなシステムを設計したのだろうか。あまりにもふざけた仕様だ。市内在住だろうがなんだろうが市外局番を入力させればいいのに…。
「おわび」をクリックすると、
平成25年1月11日(金)より新図書館情報システムが稼働いたしましたが、システム的な不具合が発生したため、みなさまに大変なご迷惑をおかけいたしました。心よりおわび申し上げます。
だって。それだけ?
さてと、メールアドレスを登録するか。2カ所に入力し「登録」をクリックすると「サーバ調整中です。」と表示される。なんだよ、中途半端な状態でリリースするな、まったく。
中央図書館のページにアクセスしたら「〜メールアドレスを旧システムでご登録の皆様へ〜 メールアドレスは、新システムに引き継がれていますので、再登録の必要はありません。」だって。馬鹿にしてんのか! だったら登録しているメールアドレスを表示しろ。これじゃアドレス変更もできない。
やれやれ。先が思いやられる。
市の税金が使われたのだろうけど、どこの業者がこんなシステムを作ったのか知りたい。
【1/13追記】
ネット上の産経ニュースでも取り上げられていたし、今朝の朝日新聞(神奈川欄)にも「市立図書館システム障害 稼働初日、アクセス集中」という記事が記載されていた。
横浜市立図書館でシステム障害 最大15万人に影響 2013.1.12 17:30
横浜市教育委員会は12日、市内に18館ある市立図書館で蔵書検索などを行うシステムが一時的にダウンし、最大約15万人の利用者に影響が出たと発表した。約2週間ぶりにインターネット上の利用サービスを再開し、アクセスが集中したことが原因という。
同市教委によると、障害は11日午前8時40分ごろに発生。インターネットでの蔵書検索や貸し出し予約などができなくなり、各図書館を結ぶ業務用端末も停止して図書利用などの情報交換が難しくなった。図書の貸し出しや返却作業は行われ、サーバーの容量を増やすなどして障害は12日午前4時ごろに解消した。
市立図書館はシステムの大幅な改修で12月29日から休館し、インターネット上の利用サービスも停止していた。そのため、11日の休み明けにアクセスが集中し、1秒間に100件だったサーバーの容量を超えたとみられる。
【朝日新聞 1/13朝刊】