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上野日記

自分が主人公の小さな物語

道尾秀介の『カラスの親指』を読んだ

道尾秀介の『カラスの親指 by rule of CROW's thumb』を読んだ。2008年に講談社より刊行され、第140回直木賞候補となり、第30回吉川英治文学新人賞候補、第62回(2009年)日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞した長編推理小説だ。

2012年には映画化(阿部寛村上ショージ石原さとみ能年玲奈)され、阿部寛は第55回ブルーリボン賞優秀男優賞、能年玲奈が第37回報知映画賞新人賞を受賞している。3月にテレビで放送されたので先に原作を読んでみた。
以下の概要はAmazonより:

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは?息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。「このミス」常連、各文学賞総なめの文学界の若きトップランナー、最初の直木賞ノミネート作品。第62回日本推理作家協会賞受賞作。

借金の保証人がきっかけで転落する主人公。妻は癌で亡くなり一人娘も闇金の報復で死なせてしまう。7年後、ふと知り合った男とコンビを組み詐欺を働くが、そんな中スリの少女と出会い、同居することに。彼女の姉と彼氏も転がり込みとんだ生活が始まる。刑務所から出た闇金のボスの影におびえながらの生活に嫌気がさし反撃に出る主人公たち。だがその作戦は見破られていた…。と思ったら思わぬ結末。いやぁー、びっくりしておどろいた。
録画した映画を観るためにちょっと退屈しながら読んだが、まさかの結末には引き込まれた。読後に見た映画も冒頭から涙ボロボロだった。確かに賞を取るだけの作品ではあった。よかった。

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