上野日記

自分が主人公の小さな物語

門井慶喜の『銀河鉄道の父』を読んだ

門井慶喜の『銀河鉄道の父』を読んだ。2017年に講談社より刊行され、158回(2017年下半期)直木三十五賞を受賞した長編小説だ。

以下の概要はAmazonより引用:

宮沢賢治は祖父の代から続く富裕な質屋に生まれた。家を継ぐべき長男だったが、賢治は学問の道を進み、理想を求め、創作に情熱を注いだ。勤勉、優秀な商人であり、地元の熱心な篤志家でもあった父・政次郎は、この息子にどう接するべきか、苦悩した―。生涯夢を追い続けた賢治と、父でありすぎた父政次郎との対立と慈愛の月日。

宮沢賢治の父・政次郎の目線で賢治の一生が綴られている。私自信、宮沢賢治の名前はもちろん知っていたが、こんな人生だったとは全く知らなかった。『銀河鉄道の夜』も青空文庫版を途中までしか読まなかったし、まさか彼の死後に出版されていたなんて驚きだ。なかなか面白かった。



【2022/12/16追記】2023年5月5日に映画(役所広司菅田将暉)が公開されるらしい。

【2023/11/29追記】映画を観た。かなり端折られていたのは仕方ないが、とても良かった。泣けた。


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