伊坂幸太郎の『チルドレン』を読んだ。2004年に講談社より刊行され、直木賞候補となった連作短編小説だ。2006年にはWOWOWでドラマ(坂口憲二、大森南朋、小西真奈美、三浦春馬、加瀬亮)が放送されたらしい。本書は2007年発行の文庫本だ。
「バンク」、「チルドレン」、「レトリーバー」、「チルドレン?」、「イン」の5つの短編が収録されている。
それぞれに短編の語り手は異なっているが、物語の中心となる人物は共通している。やたらと騒がしくガサツな感じがするがどこか憎めない、何事にも信念を持って向かっていくところがある。そんな彼なら奇跡を起こせるかもしれないと思えてくる…かな。
本の裏表紙に「何気ない日常に起こった五つの物語が一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ」とあったので、かなり期待していたのだがそうでもなかった。面白いことは面白かったのだが……。