上野日記

自分が主人公の小さな物語

三島由紀夫の『潮騒』を読んだ

三島由紀夫の『潮騒』を読んだ。1954年に新潮社より刊行された長編小説だ。

古本屋をウロウロしていたら本書が100円で売られていた。たしか山口百恵三浦友和の映画があったような気がする、たぶんその映画を観たと思うのだがまったく記憶にない、じゃあ読んでみるかという程度の軽い気持ちで買ってきた。それまで三島作品は『金閣寺』しか読んだことがなかった。
伊勢湾の島で漁師をする貧しい青年と、裕福な家の娘の恋愛物語である。色々と苦労の末恋を成就する。「話にも、難解・狷介な要素が見当たらず、近代小説としては珍しく素直に青春の恋愛物語を描いた牧歌的な物語」らしく、たしかに分かりやすかった。
まあ高校生ぐらいの時に読んでおけばよかったかな。

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