上野日記

自分が主人公の小さな物語

川口淳一郎の『はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話』を読んだ

川口淳一郎の『はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話』を読んだ。2010年に宝島社より刊行された書籍だ。

小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクト開始前からの話や、色々な苦労話が綴られている。
はやぶさ」が大気圏再突入したのが2010年6月13日だった。その映像はネットでも生中継され、私も自宅のパソコンで涙をこらえて観た。満身創痍の「はやぶさ」はひたすら頑張り、我が身と引き換えにイトカワの粒子が入ったカプセルを地球に落とす。そして自分は流れ星となって燃え尽きた。その姿は日本中に感動を与えたはずだ。
それかれもう2年も経っていたのか。早いものだ。本書を読むのに少し時間が空いてしまったが、その時の感動が蘇ってきた。

川口氏は〈「はやぶさ」から受け取ったメッセージは「自信と希望」、そして失敗を恐れない「勇気ある挑戦」〉という。「はやぶさ2」のプロジェクトには就任しないらしいが、氏にはさらなる感動のために見守っていてほしい。

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