- 日時:2010年10月18日(月)〜10月20日(水) 10:00〜17:30
- 会場:東京ビッグサイト 東4-6展示ホール
- 主催:日経BP社
- 後援:総務省、経済産業省、アメリカ合衆国大使館 商務部
- 協力:日本経済新聞社、テレビ東京
去年に引き続き今年もITpro EXPO 2010に行ってきた。ただ、セミナーも面白いものがなく、展示会も情報収集の目的も希薄になってきたので、あまり意味がないような感じになってきた。ただ、最先端ではないが現状の技術動向を見るにはなかなか興味深いところがある。
昨年の展示場入場パスは「ICチップ」だったが、今年は「バーコード」だった。昨年は、時代の流れだな、とか思ったのだがどうしたのだろう。やはり、コスト面だろうか。
写真一覧は以下をクリック。
ITpro EXPO 2010 |
昨年は「仮想化」がちらほらと出だしていたのだが、今年はやはり「クラウド」というキーワードが幅を利かせていたようだ。
セミナーはあまり面白そうなものがなかったので、東京都副知事の猪瀬直樹氏の基調講演だけを聞いてきた。
「改革」に必要な思考法・視点・行動力とは
講演概要(WEBより)
隠れた非効率やリスク、見落としがちなチャンスを見つけ出し、旧弊を乗り越えながら経営の改革や事業の発展を推し進めていくために、リーダーと組織に求められるものは何か---。政府委員として道路公団民営化をけん引し、東京都副知事に就任してからは高齢者のすまいプロジェクトや地下鉄一元化などの諸問題で国の規制や抵抗勢力に向き合う一方で、言語技術を身につけた人材を育てる「言葉の力」再生プロジェクトや水ビジネスの海外展開など新しい成長施策にも取り組んできている。これらの経験を基に、リーダーと組織が閉塞を破り前進するための視点や方法論について考える。
【内容】
若い人が新聞を読まない、本を読まないという傾向がある。本を読まないとコミュニケーションがとれない。ハーバード白熱教室は、ルールがありパスを返す。ある程度、型にはまっている。日本人は言語技術教育を受けていない。外国に付け込まれたり、自分を十分表現できなかったりする。ということで"すてきな言葉と出会う祭典 −「言葉の力」を東京から−"というのを東京都では実施している。「言葉の力」再生プロジェクト
東京の水道を海外に出す。マレーシアで都市計画をしている。第10次マレーシアプラン。水道をそのまま飲めるのは11カ国しかない。国家戦略局は何もやってくれないからいらない。だから、東京の水道局が独自に動く。世界の水ビジネスは拡大している。2007年32.5兆円が2025年には74.3兆円になる。水ビジネスの強豪は、フランスのスエズ、ヴェオリア、イギリスのテームズウォーターなどがある。
東京メトロと都営地下鉄の話。九段下は壁のため乗り継ぎに遠回りをしなければならず、さらに料金も多く取られる。4年間の経常利益の増額はメトロも都営も同じ。だから、統合は論理的に可能である。ただ、統合すると乗り換えに徴収していた料金が減る。どうするか、人員削減(定年退職者、新規採用はしぼる)、保守等も工夫できる。東京メトロは新規投資が終わった。金が余ってしょうがない。でも、利用者には還元しないでりっぱなビルを建てている。公的機関の使命を忘れている。
今の政権は情けない。『昭和16年夏の敗戦』が国会で紹介された。石破さんが菅さんに読んだかと質問した。昭和16年30代の人たちが集まってアメリカとの戦争のシミュレーションを行い、3,4年で負けるという結論を出した。原爆以外は当たった。データと論理が組み立てられれば今の日本はすくわれる。それは、今の30代の人たちの力にかかっている。
ちなみに『昭和16年夏の敗戦』は猪瀬直樹氏の著書で、決して宣伝ではないと言っていた(笑)。ちなみに、本著は氏が30代の時に書いた本らしい。