沼田真佑の『影裏』を読んだ。2017年に文藝春秋より刊行され、第122回文學界新人賞および第157回芥川賞を受賞した中編小説だ。
以下の概要はAmazonより:
大きな崩壊を前に、目に映るものは何か。
北緯39度。会社の出向で移り住んだ岩手の地で、ただひとり心を許したのが、同僚の日浅だった。ともに釣りをした日々に募る追憶と寂しさ。いつしか疎遠になった男のもう一つの顔に、「あの日」以後、触れることになるのだが……。
樹々と川の彩りの中に、崩壊の予兆と人知れぬ思いを繊細に描き出す。
読み進めて数ページ、なんか面白くない。ページ数も少ないのでもう少し読んでみるかな。でもやっぱり面白くない。最後になって、あぁなるほど、作者が本作で言おうとしていたことが、何となくわかったような気がする。