上野日記

自分が主人公の小さな物語

百田尚樹の『海賊とよばれた男』を読んだ

百田尚樹の『海賊とよばれた男』を読んだ。2012年に講談社より刊行され、2013年に第10回本屋大賞を受賞した長編小説だ。前々から読みたかった本で、文庫本が出てようやく図書館で借りることができた。

概要は本の裏表紙より:

一九四五年八月十五日、敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。男の名は国岡鐡造。出勤簿もなく、定年もない、異端の石油会社「国岡商店」の店主だ。一代かけて築き上げた会社資産の殆どを失い、借金を負いつつも、店員の一人も馘首せず、再起を図る。石油を武器に世界との新たな戦いが始まる。
 敵は七人の魔女、待ち構えるのは英国海軍。ホルムズ海峡を突破せよ!戦後、国際石油カルテルセブン・シスターズ」に蹂躙される日本。内外の敵に包囲され窮地に陥った鐡造は乾坤一擲の勝負に出る。それは大英帝国に経済封鎖されたイランにタンカーを派遣すること。世界が驚倒した「日章丸事件」の真実。

主人公は出光興産の創業者・出光佐三をモデルとし、氏の一生とその生涯を石油に懸けた情熱、出光興産が大企業になる過程、そして日本のためにという「正義」を貫く姿が描かれており、読んでいて胸が熱くなった。本屋大賞を取るだけあって非常に面白かった。
それと、出光佐三と誕生日が同じなのには驚いた。

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