上野日記

自分が主人公の小さな物語

蒼井碧の『オーパーツ 死を招く至宝』を読んだ

蒼井碧の『オーパーツ 死を招く至宝』を読んだ。第16回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞を受賞し、2018年に宝島社より刊行されたミステリー小説だ。「十三髑髏の謎」、「浮遊」、「恐竜に狙われた男」、「ストーンヘンジの双子」、「エピローグ」の連作短編集という構成になっている。

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以下の概要はカバーより:

貧乏大学生・鳳水月(おおとりすいげつ)の前に現れた、顔も骨格も分身かのように瓜二つな男・古城深夜(こじょうしんや)。鳳の同級生である彼は、OOPARTS(オーパーツ)――当時の技術や知識では制作不可能なはずの古代の工芸品――の、世界を股にかける鑑定士だと高らかに自称した。
 水晶の髑髏に囲まれた考古学者の遺体、夫婦の死体と密室から消えた黄金のシャトル……謎だらけの遺産に引き寄せられるように起こる、数多の不可解な殺人事件。難攻不落のトリックに、変人鑑定士・古城と巻き込まれた鳳の“分身コンビ"の運命は?

「このミス」大賞受賞作なので期待して読んだのだが、ライトミステリーのような内容で、トリックや主人公の謎解きも今一つ、少しガッカリしてしまった。続編を匂わせる終わり方だったので、シリーズ化されるのだろうか…。

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