上野日記

自分が主人公の小さな物語

伊坂幸太郎の『陽気なギャングが地球を回す』を読んだ

伊坂幸太郎の『陽気なギャングが地球を回す』を読んだ。2003年に祥伝社より刊行された長編サスペンス小説だ。2006年には映画が公開され、その続編『陽気なギャングの日常と襲撃』が刊行されている。

ひとの嘘が見抜ける男、演説の達人の男、スリの天才青年、秒単位で正確な体内時計を持つ女が銀行強盗を行ったら、現金輸送車強盗犯に奪った金を横取りされてしまう。念入りに計画したのになぜ失敗したのか、どこから計画が漏れたのか…。冒頭に「おやっ」と思わせる違和感、読み続けると「なるほど」と納得。いろんなところに伏線を散りばめ、読者の裏の裏のそのまた裏をかく。なかなか面白かった。

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