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上野日記

自分が主人公の小さな物語

伊坂幸太郎の『マリアビートル』を読んだ

伊坂幸太郎の『マリアビートル』を読んだ。2010年に角川書店より刊行された書き下ろしの長編小説で、以前に読んだ『グラスホッパー』の続編(話は繋がっていないが、登場人物が何名か登場している)として描かれている。

東京発盛岡行の東北新幹線〈はやて〉の中で出来事が、それぞれの登場人物の視点でパラレルに描かれている。以下にあらすじを引用する。

酒浸りの元殺し屋「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた悪魔のような中学生「王子」に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線〈はやて〉に乗り込む。
 取り返した人質と身代金を盛岡まで護送する二人組の殺し屋「蜜柑」と「檸檬」は、車中で人質を何者かに殺され、また身代金の入ったトランクも紛失してしまう。
 そして、その身代金強奪を指示された、ことごとくツキのない殺し屋「七尾」は、奪った身代金を手に上野駅で新幹線を降りるはずだったのだが……。

最初は、こんな中学生はいないだろうとか、こんなについてないやつはいないだろうとか、ちょっと不満げになりながら読み進める。それぞれの登場人物の視点から話を進め、パラレルに進行していく構成は伊坂氏の得意な手なのだろうか、これもなかなか面白い。ただ内容はちょっと物足りなかったかな…。

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