上野日記

自分が主人公の小さな物語

湘南をめざして

6月6日以来の久しぶりの自転車だ。ほぼ毎日雨、雨が降らなくてもどんよりとした曇り空、とても自転車に乗る気分ではなかった。ま、梅雨だから仕方ないけど。テレビでは梅雨らしい梅雨と表現していた。ところが今日はその中休みという事で、朝からすばらしい晴天、そして真夏日になった。しかも今日は夏至だ、…関係ないか。

今日は、先日読んだ貴志祐介の『青の炎』で主人公が走るコース(鵠沼由比ヶ浜)のおさらいと、テレビで紹介していた鶴岡八幡宮の「政子石」を見に行くことにした。

鶴岡八幡宮内の旗上弁天社でお参りしたことあったが、その裏に「政子石」があるとは知らなかった。政子石は、「源頼朝が妻の政子の安産を祈願して奉納した石だと言われている」らしい。「夫婦円満、子宝祈願の陰石」らしく、まぁ私には関係なかったかな。

鶴岡八幡宮は緑に囲まれとてもきれいで、中学の修学旅行だろうか生徒たちは楽しそうにはしゃいでいた。子どもたちは露店の「冷やしパイン」に集まり、我先にとそれを買い美味しそうに食べる。こんなの誰が買うんだろうと日頃思っていたのだが、なるほどねと納得してしまった。

鶴岡八幡宮の参道を南下し由比ヶ浜に出ると海の家が建ち始めていた。夏本番はもうそこまで来ているなと感じだ。公衆トイレの上では日光浴をしていた若者3人が通りがかった警官に注意されていた。

由比ヶ浜を後にし、『青の炎』の少年が通学路にしていた国道134号線江ノ島方面に向けて自転車を漕ぎだした。稲村ヶ崎の手前で軽い坂道になるがそこを一気に登る。坂を越え下ると左手に稲村ヶ崎公園があり、ほぼ正面の遠くに江ノ島が見える。空気が澄み切っているとその先に富士山が見えるのだが今日は霞んで見えなかった。しばらく走ると江ノ電の線路が右手に見えてくる。道は平坦で速度も出しやすいのだが、このあたりはいつも渋滞で思い切り飛ばすことができない。いつもは小動(こゆるぎ)の交差点をそのまままっすぐ腰越を通過して江ノ島に向かうのだが、少年はここから右に折れ商店街は走ったのでその通りを走ってみた。腰越駅を通過すると線路が道の中央に敷かれ路面電車となる。ヘタをすると線路にタイヤを取られそうでちょっと怖い。江ノ島駅を通り過ぎたところで左折し境川を渡るとそこは閑静な住宅街で、さらに小田急の線路を横切ると江ノ島水族館付近の国道134号線に出た。帰宅後地図を調べたら少年はもう少し先まで行って境川を渡り鵠沼に行ったようだ。

江ノ島近くの砂浜で、あの「冷やし中華はじめました」でブレークしたAMEMIYAが一所懸命歌っていた。ちょっと遠くて歌詞は認識できなかったが怒鳴り声はここまで届き、メロディーは確かにあの「冷やし――」だった。あの手のロケはハンディカメラで撮るのかと思っていたら、台とレールの上にカメラを乗せて左右に移動しながら撮影していた。カメラの後ろにはカンペ(たぶん、歌詞が書いてあるのだろう)を持ったスタッフがそれをめくっていた。


気温も高いし、久しぶりだったので今日は無理をせず軽く走ることにした。アームカバーやレッグカバーに水をかけるとひんやりすることをいまさらながら気づいてしまった。ペットボトルに水を入れ、時々その水をかける気化熱でとても気持ちが良い。暑い日はすぐに乾燥するので、快適に走るにはもうちょっと工夫が必要かもしれない。

【本日の記録】
 走行距離:57.5Km、最高速度:47.2Km/h、平均速度:18.0Km/h
 移動時間:3:11、停止時間:0:52
 2011年積算距離(走行回数):1341.5Km (17回目)

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