上野日記

自分が主人公の小さな物語

月食の思い出

今日は、46年ぶりに日本で皆既日食が観測された日だった。

ここ横浜では部分日食が見られるはずだったが、あいにくの曇り空でだめだった。「今世紀最大の天体ショー」だそうで、あちこちで話題沸騰だった。46年前は、生まれていたけど、もちろん記憶にはない。それから、何度か部分日食はあったような気がするが、それも見た記憶がない。

日食や月食の話題が出ると必ず思い出すのが、子供の頃に見た「月食」だ。確か約40年前で、小学生だったと思う。皆既月食だったかもどうかも記憶は定かでないが、はじめて見た「天体ショー」だ。夕食を済ませ、祖母(祖父は……微妙)、両親、妹二人の6人で庭先にゴザを敷いて、ワクワクしながら見た。その頃なぜそうなるのかは知らなかったはずだ。次第に大人になり、いろんなことを直感ではなく、理屈で考えるようになってしまったかもしれない。

毛利衛さんは子供の頃(46年前)、皆既日食を見て宇宙飛行士なろうと思ったそうだ。

40年前、私は「月食」を見て何を思ったのだろうか……。もう、そこには戻れない。

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