上野日記

自分が主人公の小さな物語

雫井脩介の『クローズド・ノート』を読んだ

雫井脩介の『クローズド・ノート』を読んだ。2006年に角川書店より刊行された長編諸説で、2007年に沢尻エリカ主演の映画が公開された。先月読んだ『犯人に告ぐ』がよかったので、図書館の書架にあったこの本を借りてきた。

以下の概要はAmazonより:

堀井香恵は、文具店でのアルバイトと音楽サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。友人との関係も良好、アルバイトにもやりがいを感じてはいるが、何か物足りない思いを抱えたまま日々を過ごしている。そんななか、自室のクローゼットで、前の住人が置き忘れたと思しきノートを見つける。興味本位でそのノートを手にする香恵。閉じられたノートが開かれたとき、彼女の平凡な日常は大きく変わりはじめるのだった―。

犯人に告ぐ』がサスペンス小説だったので、これも同じだと勝手に思い込み読み始めた。読み進めると「なんか変」と思いネットであらすじを調べると違うような感じだ。どちらかというと恋愛小説だ。途中で読むのを止めようかとも思ったが、主人公の女子大生が大学のサークルでマンドリンクラブに所属しているのを読み少しだけ親近感を覚えたので、もう少し読み進めてみた。

主人公は女子大生。新居のクローゼットの奥に残された一冊のノートを発見する。読み進めると小学校の先生の授業の奮闘ぶりや学生時代の友達との再会で恋心が芽生える過程が日記風に書き綴られていた。主人公自身は、学生生活を謳歌しているようで、サークル活動の奮闘ぶり、文具店でのアルバイト、親友の彼氏に言い寄られたり、そして文具店で知り合ったイラストレーターの男性が少しずつ気になったりとしていく。
ノートは何故か3学期の終業式の前日で終わっている。彼に言おうとした言葉は伝えられたのか。その後どうなったのかと気になり、持ち主の先生を探すと衝撃の事実を知ることとなる。そしてその先生が思いを寄せていたのが誰あろう…(ま、そこは最後まで読まなくてもわかっていたが)。
なるほどね。こんな小説もたまにはいいか。

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