上野日記

自分が主人公の小さな物語

大栗博司の『重力とは何か』を読んだ

大栗博司の『重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙のなぞに迫る』を読んだ。2012年5月に幻冬舎新書より刊行された物理学の入門書のようなものだ。朝日新聞の新書紹介か広告で知り、面白そうだったので図書館に予約しようやく読むことができた。


以下のような構成になっている。
第一章 重力の七不思議
第二章 伸び縮みする時間の空間 ― 特殊相対論の世界
第三章 重力はなぜ生じるのか ― 一般相対論の世界
第四章 ブラックホールと宇宙の始まり ― アインシュタイン理論の限界
第五章 猫は生きているのか死んでいるのか ― 量子力学の世界
第六章 宇宙玉ねぎの芯に迫る ― 超弦理論の登場
第七章 ブラックホールに投げ込まれた本の運命 ― 重力のホログラフィー原理
第八章 この世界の最も奥深い真実 ― 超弦理論の可能性

昨年読んだ『宇宙は何でできているか』もそうだったが、最初のうちは何となく論理が想像できて、ぼんやりとだがその構造を頭のなかで描けるので理解できたような気になる。後半からだんだんと難しく、というかややこしくなるので意味もわからなくなってしまう。これが私の限界なのだろう。
たぶん、高校生か大学生が読んで将来物理学(超弦理論)の世界を志そうとするのを狙った本のような気がする。

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