上野日記

自分が主人公の小さな物語

太宰治の『人間失格』を読んだ

太宰治の『人間失格』を読んだ。1948年の中編小説で、『走れメロス』、『斜陽』に並ぶ代表作の一つとして挙げられている。本書は1997年26版(1989年初版)の角川文庫だ。死の直前に書いた短編「桜桃」も収録されている。

以前ケーブルテレビで生田斗真主演の映画版を録画したものの最初の数分を観て面白そうになかったので、そのまま観ずに消した経緯がある。先日『ヴィヨンの妻』も読んだので、こちらも原作を読んでみようと思ったしだいだ。幸い来週に再度放送されるので、今度はちゃんと観たい。
人間失格:幼少期から青年までを「手記」という形で綴られている。太宰治自身がモデルとなっているらしく、入水自殺失敗や自殺未遂等が織り込まれ、最後は精神病院に入院し、「人間、失格。もはや、自分は、完全に、人間では無くなりました」と考える。

桜桃:「子供より親が大事」と考える父親。家庭は大事だと思っていても、何もしない。飲みに行って桜桃が出る。子供たちは見たこともないだろうといって食べる。先日観た映画版『ヴィヨンの妻』の1シーンはこれだったのか。


暗いイメージがあったが、意外と面白かった。

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