上野日記

自分が主人公の小さな物語

東野圭吾の『夜明けの街で』を読んだ

東野圭吾の『夜明けの街で』を読んだ。2007年角川書店より刊行された推理小説だ。『野生時代』の2004年9月号から2007年4月号に連載され、2006年2月号に番外編が掲載された。「2011年に若松節朗監督、岸谷五朗深田恭子主演で映画化が決定している」らしい。

妻子持ちでもうすぐ40歳の男性が働く職場に、派遣として31歳独身女性が配属されてきた。そしてひょんなことから不倫が始まる。クリスマスイブを友達に工作してもらったり、バレンタインデー・ホワイトデーのデートを妻に見つからないようにしたり、そんな二人の密会の話が結構長く続いた。不倫は失うものが大きいから絶対やめろ、と大学時代からの友達が必死で説得する。なかなか事件が起きないのでミステリーでもないのだろうかと気をもんでいたら、15年前その女性の家で強盗殺人事件が起きた話が出てきた。もう少しで時効になる。そして女性はなにか秘密を抱えている、時効になったら話せると。そして意外な結末が――。
この小説は、「サザンオールスターズの『LOVE AFFAIR 〜秘密のデート〜』に感化されて書いた作品でもあるため、ところどころ歌詞に沿った話が出てくる」とWikipediaに書いてあった。サザンの『LOVE――』ってどんな曲だったっけ、……思い出せない。歌詞を検索しても、……わからない。YouTubeで探して聞いてみる、イントロや歌の出だしを聞いても思い出せない。サビ部分の<♪マリンリュージュで愛されて 大黒埠頭で虹を見て――>のところでようやく思い出した。たしかに聴いたことがある。「虹を見た」話とか「ボウリング場」の話はこの小説の中に出てきた。なるほど。そして歌詞の出だしが<夜明けの街ですれ違うのは――>になるほどねとうなずいた。

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