上野日記

自分が主人公の小さな物語

藤原正彦の『国家の品格』を読んだ

藤原正彦の『国家の品格』を読んだ。2005年に発行され265万部を売り上げるベストセラーとなった本で、「品格」は新語・流行語大賞を受賞し、その後「品格ブーム」でいろいろな「―の品格」という書籍が発行されたそうだ。読んだことはないが坂東眞理子の『女性の品格』は耳したことがあり、日本テレビで放送された篠原涼子主演の『ハケンの品格』というドラマは面白かった。


日本には「情緒と形」という文化がある。それを重んじる日本型の文化だ。伝統や美意識もうそうだ。だから、世界に引けを取ることはない。自信を持て。「日本人一人一人が美しい情緒と形を身につけ、品格のある国家を保つことは、日本人として生まれた真の意味であり、人類への責務と思うのです。 <略> この世界を救えるのは、日本人しかいないと私は思うのです」と締めくくられている。数学者である藤原氏が「まずは国語の教育が大事だ」と力説しているのにもちょっとビックリしたが、国語を基礎とした勉強が疎かになったことで日本がダメになったことを嘆いているようだ。でも、まだまだがんばれるのだ、日本人にはその素質はある、という応援メッセージのようでもあった。


どちらかというと若者への応援メッセージだろう。情緒豊かな頃にたくさん読書をして涙を流すのは大切だとも述べている。……、ま、もうちょっと頑張ってみようかな。

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