上野日記

自分が主人公の小さな物語

東野圭吾の『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』を読んだ

東野圭吾の『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』を読んだ。2024年1月に光文社より刊行された、ブラック・ショーマンシリーズ第2弾の連作短編集だ。「トラップハンド」、「リノベの女」、「マボロシの女」、「相続人を宿す女」、「続・リノベの女」、「査定する女」の6篇が収録されている。前作の『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』を読んだのは3年前だ。

以下の概要はAmazonより引用:

この人は人生をリノベーションするつもりだ――亡き夫から莫大な遺産を相続した女性の前に絶縁したはずの兄が現れ、「あんたは偽者だ」といいだす。女性は一笑に付すが、一部始終を聞いていた元マジシャンのマスターは驚くべき謎解きを披露する。果たして嘘をついているのはどちらなのか――。謎に包まれたバー『トラップハンド』のマスターと、彼の華麗なる魔術によって変貌を遂げていく女性たちの物語。その“マジック”は謎解きのための華麗な武器。全貌を知る時、彼女たちは何を思うか。そして、どう生きていくのか。

元マジシャンでバー「トラップハンド」のマスターは、話術もすごいし頭も切れる。バーを訪れた女性たちの悩みや問題を解決してくれる。6編の話は巧みに絡んでいて、人情味溢れる結末にはほっこりした。さすがは東野圭吾、とても面白かった。






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