夕木春央の『サーカスから来た執達吏』を読んだ。2021年に講談社より刊行された長編推理小説だ。
以下の概要はAmazonより引用:
「あたし、まえはサーカスにいたの」大正14年。莫大な借金をつくった樺谷子爵家に、晴海商事からの使いとしてサーカス出身の少女・ユリ子が取り立てにやって来た。返済のできない樺谷家は三女の鞠子を担保に差し出す。ユリ子と鞠子は、莫大な借金返済のため「財宝探し」をすることにした。調べていくうちに近づく、明治44年、ある名家で起こった未解決事件の真相とはーー。
以前はサーカスにいたという借金取りの少女と借金の担保として預けられた少女が、借金返済のために子爵家が隠した財宝を探しに出る。子爵家は関東大震災で皆亡くなり、残されたのは財宝の場所を記した暗号文だった。
謎は確かに入り組んでいて面白みはあるのだが、少女二人で探すという設定に少し違和感を感じてしまった。まぁまぁだったかな。