中山七里の『秋山善吉工務店』を読んだ。2017年に光文社より刊行された長編小説だ。
以下の概要はAmazonより引用:
「爺っちゃん、あんた一体何者なんだ?」「ただの大工だ」極上の人情ミステリー。
火災で家と主を失った秋山家。残された妻子は亡き夫の実家「秋山善吉工務店」に身を寄せるも、慣れない祖父母との暮らしは災難続き。一方、警視庁捜査一課の宮藤は、秋山家の火災は放火だったのではと調べ始め……一家のピンチを善吉爺ちゃんが救う!
火事で夫が焼死し、子どもを二人を連れて夫の実家に引っ越すことになった。そこには昔ながらの職人気質の老人が待っていた。転校先で、弟はいじめられ、逆に兄は暴力沙汰や闇バイトを、母親はパート先でカスハラを受ける。そこに手を貸してくれたのが、祖父の善吉だった。
予備知識もなく読み始め、最初は人情物なのかと思っていたら、刑事が現れ火事は放火だったのではないかと捜査を始める。えっ、ミステリー小説だったのとここで気付く。
結末には驚かされたが、なかなか面白かった。映像化されても良さそうな作品だ。