上野日記

自分が主人公の小さな物語

池井戸潤の『ノーサイド・ゲーム』を読んだ

池井戸潤の『ノーサイド・ゲーム』を読んだ。2019年6月にダイヤモンド社より刊行された長編小説だ。7月からTBSで大泉洋主演のドラマが放送されている。

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以下の概要はAmazonより:

未来につながる、パスがある。大手自動車メーカー・トキワ自動車のエリート社員だった君嶋隼人は、とある大型買収案件に異を唱えた結果、横浜工場の総務部長に左遷させられ、同社ラグビーアストロズのゼネラルマネージャーを兼務することに。かつて強豪として鳴らしたアストロズも、いまは成績不振に喘ぎ、鳴かず飛ばず。巨額の赤字を垂れ流していた。アストロズを再生せよ―。ラグビーに関して何の知識も経験もない、ズブの素人である君嶋が、お荷物社会人ラグビーの再建に挑む。

社内のごたごたで左遷され総務部部長に就任、しかも慣例として社会人ラグビー部のゼネラルマネージャーまで兼務させられることになる。ラグビーは素人でも経営戦略のプロである主人公はその手腕を発揮し低迷だったラグビー部を復活させようとする。

小説を読む前は、半沢直樹のように社内のごたごたをラグビーに例えて解決し、ノーゲームで締めくくるのかと思ったら、社会人ラグビー部の話がメインだったのには驚いた。5年前に読んだ『ルーズヴェルト・ゲーム』を思い出してしまった。

ラグビーの話以外でもそこには悪い奴もいて、それらをやっつける倍返しのような展開も面白かった。また、最後にラグビーの試合、話(小説)の流れからも自チームが勝ち、優勝するだろうと思いながら読み進めたが、やっぱり感動してしまった。なかなか面白かった。ドラマも楽しみだ。



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