上野日記

自分が主人公の小さな物語

小川糸の『キラキラ共和国』を読んだ

小川糸の『キラキラ共和国』を読んだ。2017年に幻冬舎より刊行された長編小説で、1年半前に読んだ『ツバキ文具』の続編にあたる。本書は新聞広告で知ったのだが、題名だけでは『ツバキ文具』の続編だとは思わなかった。

以下の概要はAmazonより:

「ツバキ文具店」は、今日も大繁盛です。
 バーバラ夫人も、QPちゃんも、守景さんも、みんな元気です。
 みなさんのご来店をお待ちいたしております。――店主・鳩子

 亡くなった夫からの詫び状、川端康成からの葉書き、
 大切な人への最後の手紙……。
 伝えたい思い、聞きたかった言葉、
 「ツバキ文具店」が承ります。

いきなり、ポッポちゃんとモリカゲさんの結婚から話が始まり驚いた。昨年、NHKで放送されたドラマでは多部未華子上地雄輔の二人が演じていた。前作読了後そんな予感はしていたのだが、なんか許せない(笑)。ま、小説だからいいか。

相変わらず不思議な代書依頼が舞い込み、それを必死で考える鳩子がいる。ただ、今回はそれだけではなく、結婚生活やQPちゃんのお母さんになるにはどうするか、そのたびに先代のことが頭に浮かんでくる。悩みつつも少しずつ前に進む。「キラキラ」のために。

なかなか面白かった。






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