事の発端は「暇だし、ホームページのテンプレートを新しくしようかな」と思ったことだ。Bingのサイト診断ツール「モバイルフレンドリテスト」で警告が出ていたのが少し気になってもいた。そこで「ホームページ テンプレート 無料」で検索すると、たくさんのサイトがヒットする。
その時初めて知ったのが「レスポンシブ(レスポンシブウェブデザイン)」と言葉だ。共通のHTMLで、PC・スマホ・タブレットの各画面に合わせてレイアウトを変更できる機能らしい。ま、それ以前のXHTMLも知らないんだけど…。そういう時代になっていたのね。全然知らなかった。
無料のテンプレートのデザインも、クール系・かわいい系・シンプル系・渋い系…、と悩むほどたくさんある。あれこれ悩んでいるうちに、HTMLファイルの管理も刷新しようかと考え始めた。
HTMLファイルのバージョン管理にはMicrosoftのVSS(Visual SourceSafe)を使用していた。過去にはSCCS、RCS、CVSと使ってきて、GUIで管理できるVSSはとても使い勝手が良かった。
では、最近のバージョン管理システム(VCS:Version Contorl System)の主流は何のかを調べてみることにした。Subversionの名前は聞いたことがある。でも使ったことはない。そして、Gitに目が留まった。2005年に「Linuxカーネルのソースコード管理に用いるためにリーナス・トーバルズによって開発された」ものらしいと知り、早速これを使うことにした。
Gitの公式サイトには、和訳された書籍、しかもKindleでも読めるmobi形式まで登録されおり、早速ダウンロードして読み始める。ところが機能が豊富過ぎて全部は覚えられそうにない。とりあえず、初期化、登録、更新、ブランチの基本機能だけで十分そうなので、それだけ覚えて早速使い始める。レポジトリをNASに置き、LinuxからもWindowsからも使用できるようにした。意外と便利で、しかもブランチ機能(一瞬でブランチを切り替えられ、マージも簡単に行える)には驚いた。素晴らしい。
Gitのレポジトリをネット上に登録するサイト GitHubもこれで知った。たくさんのプロジェクトが登録されているらしい。私の場合一人なので、このサイトを利用することはないのだが、人気のプロジェクトを探してみた。2016年の1位は「Bootstrap」だ。説明を見ると「「Bootstrap」とは、レスポンシブWebデザインに対応したWebコンテンツを作るためのフレームワーク。Twitter社が開発しています。」とある。お、「レスポンシブ」じゃないか。
ということで、ホームページの変更は、無料のテンプレートは使用せずに、このBootstrapのワークフレーム(CSSやjs)を使用して書き換えることにした。古くなったコンテンツ(SELinux関連)や廃止されたアルバムサイト(Picasa Web Album)は削除したが、新しいページのネタもないので内容は昔のままだ。
結果、クール系でも渋い系でもかわいい系でもない、ただの超シンプル系のホームページになってしまったので、デザインはおいおい考えていくかな。