上野日記

自分が主人公の小さな物語

池井戸潤の『金融探偵』を読んだ

池井戸潤の『金融探偵』を読んだ。2004年に徳間書店より刊行されたミステリー連作短編集だ。「銀行はやめたけど」「プラスチックス」「眼」「誰のノート?」「家計簿の謎」「人事を尽くして」「常連客」の7編が収録されている。

以下の概要は裏表紙より:

失業中の元銀行員・大原次郎は、再就職活動中に金融絡みの難題について相談を受けた。これまでの経験と知識を生かし、怪事件を鮮やかに解決していく。出納記録だけの謎めいたノートの持ち主を推理するスリル満点の「誰のノート?」他全七篇。

銀行が倒産し求職中の主人公。ふとしたことから金融がらみの調査を依頼される。探偵業の始まりだ。いずれも不思議な事件だが、そんな都合よくいくのかなと少し違和感を覚えた。小説の世界だから仕方ないけど…。ただ、なかなか面白かった。

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