渡辺和子の『置かれた場所で咲きなさい』を読んだ。2012年に幻冬舎より刊行されたエッセー、人生論・教訓論だ。100万部を超えるベストセラーらしい。
1年くらい前に朝日新聞で紹介(日曜日の「読書・売れてる本」欄だったと思うがどのように紹介されていたかは失念)されており、自分の境遇にピッタリかもしれないとたぶん思い図書館に予約したが、途中2度のキャンセルを経てようやく読むことができた。
図書館で本を受け取り、冷房の効いたそこで少し読んでいこうかと椅子に座り表紙のタンポポの絵を見て「咲けない人はどうするんだ?」なんて呟きながらページをめくる。冒頭の“はじめに”にこんなことが書いてあった。〈咲けない日があります。その時は、根を下へ下へとおろしましょう〉。なるほど、ちょっとうるっときてしまった。
各文章の最後にはまとめのような言葉が記されている。ま、本文を読まないと言葉の本質は理解はできないかもしれないけど、忘れないようにここに引用しておこう。
- どんなところに置かれても花を咲かせる心を持ち続けよう。
- 働くことはすばらしい。しかし、仕事の奴隷になってはいけない。
- 結果がよかったときは、人の功績に。悪かったときは、自分が悪者となる。
- 苦しい峠でも必ず、下り坂になる。
- 現実が変わらないなら、悩みに対する心の持ちようを変えてみる。
- 自分が積極的に動いて、初めて幸せを手に入れることができる。
- 求めなさい。そうすれば与えられる。
- 私たちの心の中に、善いことをすすめ、悪いことを制止してくれる“王さま”が住んでいる。
- 「私のほほえみは、“神さまのポケット”に入ったのだ」と考える。
- きれいさはお金で買えるが、心の美しさは変えない。
- 価値観は言葉以上に、実行している人の姿によって伝えられる。
- 子どもは親や教師の「いう通り」にならないが、「する通り」になる。
- まず考え、次に感じ、その後に行動する。
- いい出会いにするためには、自分が苦労して出会いを育てなければならない。
- 何もできなくていい。ただ笑顔でいよう。
- 苦しいからこそ、もうちょっと生きてみる。
- “あなたが大切だ”と誰かにいってもらえるだけで、生きてゆける。
- 人生にポッカリ開いた穴からこれまで見えなかったものが見えてくる。
- 時間の使い方は、そのままいのちの使い方になる。
- ありのまま受け入れた時、相手の秘めた可能性が開花する。
- 倒れても立ち上がり、歩き続けることが大切。
- 希望に叶わないものもあるが、大切なのは希望を持ち続けること。
- 自分のいのちに意味を与えることで、苦しい状況でも生きてゆくことができる。
- 神さまは無関心であった者にこそ、愛に溢れた関心を寄せている。
- 毎日を「私の一番若い日」として輝いて生きる。
- 一生の終わりに残るものは、我々が集めたものでなく、我々が与えたものだ。
- 年の瀬は大きな節目。心静かに「自分の内部」を見つめる機会。
- 失ったものを嘆いても前には進めない。悩みを抱えている自分も大切に。
- 神は決して、あなたの力に余る試練を与えない。
- 老いは人間をより個性的にするチャンス。
- 迷うことができるのも、一つの恵み。
- 「老い」を意識する時、人はより柔和で謙虚になることができる。
- あいさつは「あなたは大切な人」と伝える最良の手段、
- 父と過ごした九年、その短い間に一生分の愛情を受けた。
- いつ、何が起きるかわからないから、いつも準備をしておく。
- 信頼98%。あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておく。
- 大切なのは「人のために進んで何かをする」こと。
- 日々遭遇する小さな苦しみを笑顔で受けとめ、祈りの花束にして神に捧げたい。
- 相手を生かすぬくもりのある言葉を使える自分でありたい。
- 「ていねいに生きる」とは、自分に与えられた試練さえも、両手でいただくこと。
確かにそうだよなと思うけど、それができないのが一般人の悲しところ…、とは思っていけないらしいけどw。とりあえず「挨拶」と「笑顔」はできそうな気がするので、頑張ってみるかな。